愛と戦火の大地
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愛と戦火の大地

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解説

第二次大戦後の民族運動期に勃発したインドシナ戦争の実態を、最大激戦地〈ディエン・ビエン・フー〉を舞台にドキュメンタリー・タッチで描いた戦争ドラマ。監督・脚本は実際にインドシナ戦争でフランス軍映画部カメラマンとして従軍、捕虜になった経験を持つ『アンダーソン・プラトーン』(66、テレビ作品)などのピエール・シェーンドルフェル。製作はジャック・キルスネル、エグゼクティヴ・プロデューサーはルー・グズアン・チュ、撮影は「真夜中の恋愛論」のベルナール・リュティック、音楽はフランソワ・トリュフォーの一連の作品のほか、「プラトーン」など米映画も手掛け、「ブラック・ローブ」(93)を遺作に亡くなった巨匠ジョルジュ・ドルリュー、美術はラウル・アルベール、編集はアルマン・プセニー、衣装はオルガ・ペルチュ、特殊効果はオリヴィエ・ゼネンスキー、ジャン・ピエール・マリクールがそれぞれ担当。主演は「袋小路」「大脱走」をはじめ、後年は「ハロウィン」シリーズなどホラー作品で知られた名優で、94年に他界したドナルド・プレゼンス。共演は「白い婚礼」のリュドミラ・ミカエルとフランソワ・ネグレほか。

ストーリー

54年3月13日、ハノイ。著名な米国人ジャーナリストのシンプソン(ドナルド・プレゼンス)が、取材を続けている。一方、ハノイから350km 離れたディエン・ビエン・フーでは、ある軍曹に率いられた現地人の小隊がヴェトナム砲撃隊の猛攻を受けていた。17時30分、防御陣地の要塞〈ベアトリス〉は崩壊しようとしていた。シンプソンは軍人たちが出入りする〈ノルマンディ〉というバーに赴き、そこで第2次大戦中に知り合ったケルヴェガン大尉(ハトリック・カタリフォ)と偶然再会。彼はシンプソンを遠征軍のクラブに連れていき、仲間たちに紹介する。そこには大尉を助けた下士官タデ、若い頃はヴェトナム側だったこともあるパラシュート部隊のキー中尉、従軍神父のワムビュルジェ神父(ラウル・ビレ)、DC3ダコタのパイロットのデュロック中尉(パトリック・ショーヴェル)、従軍映像カメラマンや写真家などがいた。そして大尉の従姉妹で国際的なヴァイオリニストのベアトリス・ヴェルニュ(リュドミラ・ミカエル)の姿もあった。やがて、要塞陥落の報が告げられると、パーティーも閉会した。ほかの要塞陥落を少しでも遅らせるべく、写真家や大尉をはじめとする人々が援軍と共にパラシュートで次々と降下していく。その頃、ヴェルニュはハノイのグランドテアトルで、ヴェトナム・オーケストラとガラ・コンサートを開催した。一方、従軍映像カメラマンやタデ、そして神父までもが志願して戦地に赴くが、要塞は次々に陥落。受勲者のデュロック中尉も帰らぬ人となる。バー〈ノルマンディ〉は閑散とし、そこに通う者はシンプソンだけとなった。5月7日、ケルヴェガン大尉と生き残った寄り合い部隊の兵士たちは、押し寄せるヴェトナム軍の捕虜となって陣地を後にした。そして、このうち3、4人だけしか帰ってくることはなかった。...

作品データ

原題 Dien Bien Phu
製作年 1992年
製作国 フランス
配給 アルバトロス・フィルム

提供:株式会社キネマ旬報社

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