愛があるからセックス、またはセックスするから愛?
投稿日:2008年11月18日
あんゆ~るさんのレビュー
印象Pickup
世間的には評価乏しかったキューブリックの遺作でございます。
主演は当時夫婦だったトム・クルーズとニコール・キッドマン。そして、実際に自分が抱いていたトム・クルーズのイメージを、映画のなかでここまで再現してくれたのが本作でもあります。ほんと浅はかなんです、この人は。
作品自体は、強烈な性描写のR指定もので、そちらの方が話題先行となった感があります。夫婦愛、セックスというもののリアリティを、ここまで冷笑的に扱ったのは本作以外ないのでは。「ラスト、コーション」のセックスはとにかく残酷だったが、本作はほんとドライかつユーモアがある。さすが「時計じかけのオレンジ」を作ったお方です。
そして作品全体が本当に謎のベールにつつまれてるんです。作品全体の浮遊感がずっと心に残る。そして、その謎を解こうとするものなら、一瞬ですべてがはじける。この映画は感性で受け止めるべきで、頭であれこれ考えない方がいいです。こういう完成度のある作品をつくるまでに、どれだけの鍛練や研究があったのでしょうか。頭が上がりません。
最後のおもちゃ売り場で、たじたじのトムに放ったニコールの一言が最高です。愛があるからセックスするのか、それともセックスするから愛があるのか。最後の一言には、こんな二律背反的メッセージがあっておもしろかったです。
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