劇場公開日 1956年5月18日

「間違えた!」祇園の姉妹 よしたださんの映画レビュー(感想・評価)

1.5間違えた!

2016年4月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

幸せ

 溝口健二の監督作品と思い込んで借りたDVD。中村玉緒が出てきた瞬間、おかしいことに気付いた。中村の年齢と溝口監督の制作年代が合わないことに気付くのは、私よりも20年は年上の年代であろう。小暮実千代と小野道子では分からなかいが、借りてきたのは野村浩将という監督がリメイクした溝口健二と依田義賢の脚本「祇園の姉妹」であった。
 溝口ブランドが剥がれた映像ではあったが、これはこれで楽しめた。特に、小野道子の手管に丸め込まれる進藤英太郎のコメディ。胡散臭いおやじを演じたら本当に面白い。見ているほうは笑いをこらえるよりほかない。
 驚きは、最後まで誰か分からなかった高橋貞二似の呉服屋の店員が、勝新太郎だったことである。言われれば勝新なのだが、あまりの若々しさに全く気付かなかった。彼の恋の相手が小野ではなく、中村だったら気付いたかもしれないのだが、、、
 琵琶湖に遊びに行くシークエンスは、実はこの若い二人の素顔を描く重要なものだと思う。琵琶湖紅葉のガラス張りの部屋のシーンには見覚えがあり、子供のころにテレビで見たような気がしている。
 なんだか不思議な気分で一本の映画を観た。

佐分 利信