ANALIFE アナライフ

劇場公開日:

解説

現代社会を象徴する3つのモチーフをオムニバス形式で描く、新感覚のエレクトロニック・ムービー。一見普通でありながら特殊な「欲望」に憑かれた男女3人が出会い、やがて不思議な出来事に遭遇する。本作が長編映画デビューとなる監督は、関西を拠点に活躍する映像ディレクターの合田健二。

2004年製作/83分/日本
配給:アルゴ・ピクチャーズ
劇場公開日:2005年3月19日

ストーリー

心の穴を埋めるため、背徳行為を続ける2人の男とひとりの女。会社に勤め、彼女もいる。一見普通の生活を送っているように見える男性A(高橋伸禎)。しかし彼は、夜ごと若い女性宅に侵入し、背後から犯すレイプ魔の顔を持っていた。いつの頃からか捕われた「無感覚」を打破するため、綿密なリサーチと独自の方法論によって、レイプを続けるA。彼は、今では24時間、寝ている時以外は常に「レイプ」について考えるようになっている…。同性の恋人が目の前で自殺した時から「無感覚」に捕われた女性B(増田あゆみ)。自分という存在を繋ぎ止めるために、彼女は人間の死体の腐乱する様子を写真に撮り、執拗にデジタル・エフェクトを施す。自分の肉体を意識すればするほど、死体のことが分かってくる。死体は、ヒトではない。当たり前のことだが、それはもう圧倒的に死んでいる。その死の存在感はまわりの空気を変え、Bは死にとりつかれてゆく…。自分の生活に対して「無感覚」に陥り、ゴミを漁って得た他人の情報の中で、妄想の生活にふける男性C(横田陽平)。街を徘徊するとき、少し視点を変えて眺めると、そこは他人に知られたくない個人情報で溢れている。大量消費社会となった現在。日常生活から大量のゴミがでる。不要になったもの、汚れたもの、使い古されたものは、いともあっさりごみ箱に捨てられる。そして大抵の人間はものをごみ箱にいれた瞬間、捨てたもののことをさっぱり忘れて安心しきってしまう。だが物質としての「ゴミ」は、ここで消え去ったわけではない。清掃車に回収され、焼却施設で燃やされて灰になるまで、確実に多くの意味や情報を持ってこの世に存在している…。様々な形で、「欲望」の円環構造に捕われた3人。彼らは偶然とも必然ともいえる形で尻の穴に傷を負い、肛門科の待ち合い室で出会う。そしてその時、無限円環の輪から脱却する意外な出来事に遭遇する。

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