恋は五・七・五!

劇場公開日:

解説

5人の高校生がひょんなことから俳句甲子園で優勝を目指す姿を描く青春映画。監督は、「バーバー吉野」で注目を浴びた荻上直子。出演は新人の関めぐみ、「ボクの、おじさん」「GO」の若手演技派・細山田隆人ほか。「俳句甲子園」とは、毎年愛媛県松山市で行われる高校生たちが5人1チームになって対抗戦を繰り広げる実在の大会のこと。

2004年製作/105分/日本
配給:シネカノン
劇場公開日:2005年3月26日

ストーリー

夏の高校野球予選で甲子園出場の願いもむなしく敗れ去った松尾高校にとって、統廃合の時は2年後に迫っていた。なんとかして「我が校の名を残したい」と願う校長(もたいまさこ)は、俳句甲子園の出場を宣言する。そして、顧問に命じられたのは、気の弱い国語教師、高山マスオ(杉本哲太)だった。松尾高校2年生の高山治子(関めぐみ)は、クラスになかなかなじめない、いやなじまない帰国子女。日本文化に対するカルチャーギャップのせいか、いつも不機嫌そうにクラスを斜めから見ている今ドキの女子高生。治子は、太めの容姿が災いしてチアリーダー部をクビになったマコ(小林きな子)が、男子にからかわれているのを目撃し、思わず男子を投げ飛ばしてしまう。そんな治子を、ウクレレを腕に抱えて憧れの目で見つめているのが、1年生のPちゃん(蓮沼茜)だ。絶望のどん底に叩き落されたマコは、校舎の屋上から飛び降りようとするが、ひとりの男子学生から声をかけられる。写真部の土山(細山田隆人)だ。彼から「言い残すことは?」とクールに言われたマコは、大声で「次の世は・ましな私で・生まれたい!」と叫ぶ。「辞世の句なんて、センスいいな」と言い残して立ち去る土山を見て、マコの表情に新たに生きる喜びが生まれてきた…。その頃、治子はヨーコ先生(高岡早紀)から呼び出される。漢字の書けない治子は答案用紙にすべて「ひらがな」で記入していることを指摘され、夏休みの間漢字ドリルで猛勉強するか、俳句甲子園のメンバーになるのかの二者択一を迫られる。同じ頃、土山はマスオ先生から部会があると呼び出され、部室に向かうとそこに治子がいたので明らかに動揺してしまう。もうひとり、野球部の補欠選手、山岸(橋爪遼)が満面の笑みを浮かべていた。土山はマスオ先生から、写真部は夏休みの間、俳句部になると衝撃の事実を聞かされてしまう。そこへ土山を追ってマコが部室に現れ、入部を希望する。これでメンバーは4人。けれど俳句甲子園には5人1組でしか出場できない。激しく抵抗する治子だったが、そこへ治子を追ってPちゃんがやってきた。これでなんとか5人集まった。こうして彼らの“俳句修行”が始まるが……。

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映画レビュー

3.0文系スポコン

2019年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 イトーエンに応募し続けるが一度も当選したことのない山岸。帰国子女の治子。写真部の土山、”印画紙に写せぬ君の笑い声”とという句が光っていた。ライバル古池高校の中村晴日が面白い。南風~には爽やかな風が・・・

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kossy

2.5辞世の句

2017年3月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この世に別れをつけるときにどんな気持ちになるだろうか。

辞世の句とは人生最後に読む句であるが、これは物語の中の1シーンで出てくるだけで、そこまで重い作品ではない。

母校の廃校が決定した中で、最後に母校の名を残そうと考案された1つに俳句甲子園への参加があった。
特に参加意欲があった訳ではないが、それぞれの事情もありたまたま集まった5人の高校生。

目立ったシーンがある訳ではないが、一貫して感じるのは「やらされるよりも目の前のことを楽しむことで道は開ける」ではないだろうか。

特に学生時代のこういった経験はその後の人生で貴重なものだと思う。
社会人になると純粋な気持ちでこういった経験をする機会は中々ない。

5人が想いを込めて読んだ最後の句(辞世の句)
この句が奇跡を呼び、思わぬ方向に展開されて行くことに。

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bassy
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