サヨナラCOLOR

劇場公開日:

解説

多方面で活躍を続けるかたわら、映画監督としても評価の高い竹中直人の4年ぶりの監督作。馬場当のオリジナル脚本を読み、ファンクバンド“SUPER BUTTER DOG”の名曲『サヨナラCOLOR』を想起した竹中が馬場と共同で脚本を執筆。ヒロインに原田知世を迎えて描く大人のラブストーリー。永積タカシの個人ユニット・ハナレグミと、クラムボン、ナタリー・ワイズらが音楽を担当。

2004年製作/119分/日本
配給:ザジフィルムズ
劇場公開日:2005年8月13日

ストーリー

海を臨む病院に勤める医師・正平(竹中直人)の元に、子宮がんを患った未知子(原田知世)が入院してきた。偶然にも未知子は、正平が高校時代思い焦がれた初恋の人、その当人であった。気軽に独り身を謳歌しているかに見える正平には、長年付き合っている居酒屋の女将・聖子(中島唱子)や、最近知り合い、いきなり援交を申し込んできた女子高生まなみ(水田芙美子)がいるが、心の中は二十数年もの間、一途に想い続けてきた未知子でいっぱいだ。「思い出してくれましたか? 僕のこと」。そう問いかける正平だが、肝心の未知子はすっかり正平を忘れている様子。一方の未知子にも、長年の恋人・雅夫(段田安則)がいた。雅夫は今をときめく売れっ子スタイリストだ。しかし浮気性の雅夫には、未知子の友人で、彼女が作るガラス細工のランプを売るアンティーク・ショップの経営者・あき子(雅子)という愛人がいた。献身的に治療を施しながら、なにかと自分を思い出してもらおうと試みる正平。始めのうちはしつこくされて迷惑気味の未知子だったが、いつしかそんな彼に心を開いていく。化学療法が効き、未知子は手術できる状態にまで回復した。自分で執刀したいと願う正平だったが、正平自身の体調を心配する後輩の医師・前田(内村光良)の薦めで、担当は子宮がんの権威・巌岳先生(中島みゆき)に決まった。正平は長年の不摂生がたたって、病魔に身体をむしばまれていた。そうとは知らない未知子は、夜勤明けの正平を海に誘い出した。ランプの材料となるガラスのかけらを、正平と共に集めようと思ったのだ。死ぬことへの恐怖におびえる未知子を、「あなたは長生きしなくちゃだめだ」と励ます正平。“欠席”に丸をつけていたが、未知子に誘われて正平は高校の同窓会に出席した。久々の旧友との再会。壇上で未知子はスピーチするが、正平は所在なさげに後ろで佇むのだった。そして、いよいよ手術の日がやってくる。手術室に送られる前、未知子は正平に告げる。「先生、これからの50年、私と一緒に生きていただけませんか?」。正平を求めるように差し出された未知子の手のひらを、驚きながらも握り返す正平。そして、未知子の手術が始まった。

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映画レビュー

1.0見た。

2023年12月31日
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プライア

3.0同時期公開の映画に『さよならみどりちゃん』があるけど、竹中直人がそれを撮るとシャレにならなくなってしまう・・・かつてのアイドル木之内みどり・・・

2022年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 何はともあれ、竹中監督のロリコン心が炸裂した作品であろう。40代以上の男性のアイドルだった原田知世をヒロインに使い、『スウィングガールズ』で惚れた水田芙美子を援交女子高生として起用した。それでも、他のロリコン監督とは一線を画し、アイドルであろうがヨゴレとして使う手腕は見事なものだ。

 時代の流れは純愛モノ、難病モノがもてはやされていることを感じとっていたのであろう。ヒロインは子宮ガン、主人公は医者である。しかしそこは竹中流。主人公は、冴えない独身医師であるものの居酒屋の女将というマッサージ専門であるかのような愛人もいるし、女子高生に援交を申し込まれたりと、ちょっと軽いノリの性格の持ち主であるが、深刻な悩みもかかえているといった設定と工夫を凝らしてある。高校時代の話をすることによって、自分のことを思い出させようと努力するが、ストーカーもどきのしつこさと濃いキャラが露呈したりして、苦労しまくっている。

 ヒロインにしても、同居人は浮気っぽいカリスマ・ファッション・デザイナーだ。見舞いにも頻繁に来るわけではなく、隙あらばヒロインと別れようと考えてもいる奴だ。文字にしてしまうとイケメン俳優を想像してしまうが、これがなんと段田安則なのだ!おまけにファッションはサイケ(死語?)。60~70年代にタイムスリップしたのかと感じてしまいました。

 主役級以外の俳優の演技指導不足だと感じるし、無駄にゲスト出演俳優が多い。忌野清志郎や中島みゆきなどはうれしくなるけど、三浦友和、大谷直子、風吹ジュン、内村光良は無駄なところじゃないでしょうか。

 しかし、伏線は上手い。便所のエピソードや八手の葉っぱ。賛否両論あるかもしれませんが、最も印象に残るシーンは海岸での放尿シーンでしょう。女子高生役の水田芙美子が各エピソードを見事に紡ぎ、ノスタルジックな内容に華を添えていたような気がする。

【2005年10月映画館にて】

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kossy

0.5キャストに無理がありすぎる

2020年12月10日
スマートフォンから投稿

まず、竹中直人と原田知世さんが同級生という設定に無理があり、感情移入ができなかった。
実際に10歳以上年が離れ、老けて見える竹中と、若く見える原田さんがどう見ても同級生には見えない。
キャスティングありきだったのかな?
竹中に近い年齢の女優の起用、もしくは原田さんと同世代の男優で見たかったかな。

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駒さか

3.5名曲から生まれた名作。オッサンによるオッサンの為の映画という感じは...

2018年7月3日
iPhoneアプリから投稿

名曲から生まれた名作。オッサンによるオッサンの為の映画という感じはあるけれど良作品。

原田知世がとにかく素晴らしい。他に出ている人も皆すごく合っていた。中島みゆきとかも。

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