見たい度推移(赤線は公開日)


処女作「喜劇・女は度胸」以来、庶民の悲喜こもごもをパワフルに描き続けてきた名匠・森崎東の6年ぶりの監督作。知的障害を持つ少年を中心に、家族の絆、人と人の心の触れ合いを、警察の汚職事件を交えながら描き出す。丹念に積み重ねられた気取りのない日常描写。人間の真の姿を丸裸にするような、そのユニークな視点と鋭い洞察力は今もなお健在で、観終わった後にはすがすがしい感動が広がる。粗野だが人情味あふれる父親役の原田芳雄、包容力があり気丈な母親役の倍賞美津子ら、個性的な俳優陣の競演も絶妙だ。重度の知的障害者である15歳のサムは父親と二人暮らし。別居中の在日韓国人の母と妹に会うことが何よりの楽しみだ。ある日、抜群の記憶力を持っているサムは、そのために警察の汚職事件に巻き込まれ……。





