怪猫逢魔が辻

劇場公開日:

解説

大映怪猫映画の第四作で、企画者高桑義生の小説を前三作と同じく木下藤吉が脚色し、「投げ唄左門三番手柄 覆面髑髏隊」の加戸敏と武田千吉郎がそれぞれ監督、撮影に当る。前三作同様、入江たか子が主演するほか「丹下左膳 こけ猿の壷」の坂東好太郎、「お富さん」の勝新太郎「投げ唄左門三番手柄 覆面髑髏隊」の阿井美千子、「馬賊芸者」の村田知英子のほか霧立のぼる、橘公子、香川良介などが出演する。

1954年製作/82分/日本
劇場公開日:1954年12月29日

ストーリー

女歌舞伎の座頭市川仙女は中村座の桧舞台に立つ事となったが、一座の染若は仙女に代って座頭になる野望を抱き、姉の料亭うた川の女将お粂と共謀する。お粂は染若を餌に勘定吟味役大久保左内を動かし、仙女の情人の貧乏御家人妻木源次郎を役付にする約束で味方に引入れる。源次郎は仙女からお粂に乗りかえ、中村座の大道具頭彌兵衛を語らって花道に仕掛をさせ、仙女は負傷した。彼女は痛みをこらえて舞台に立ったが今度は天井から落ちた砂袋の下敷きになるところを後援者の桝田屋の息子友之助に救われた。その夜替り狂言の打合わせで、お粂、染若、寿美吉が侮辱を与え、お粂の投げた盃洗で仙女は顔に傷をうけた。更に源次郎は傷薬と偽って毒薬を渡し、それを塗った仙女の顔は無残に腫れ上った。弟子の登女次はお粂や染若らの立話を聞いて一切を知った。秘密を防ぐため源次郎は登女次を絞殺した。源次郎に誘われて大川へ舟を出した仙女は、腕の傷から彼が登女次殺しの犯人だと知った。知られた源次郎は仙女を川へ斬り落した。と、どこからか仙女の愛猫美乃が現われ、舟板に残る主人の血をなめた。それ以後、次々と怪異な事件が起って悪人等は復讐される。お粂は怪猫に食い殺され、源次郎は役人に捕えられた。騒ぎが治まった後、愛弟子小蝶が仙女の後をつぎ、一座には春が甦った。

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