劇場公開日 2004年9月4日

草の乱のレビュー・感想・評価

全3件を表示

5.0寄付してくれる人にも預かり証を書く律義さ

2020年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、試写会

 独立プロとしては異例の4億5千万の制作費(『ラストサムライ』の60分の1)!しかもこれは一般市民の出費であり、総勢8千人のエキストラが参加するという民衆のパワーが炸裂する感動大作となっている。ついつい同じ時代背景の『ラストサムライ』と比較してしまうのだが、こちらは嘘の世界じゃなく、史実に基づいた物語だ。そして主人公は農民!彼らの苦しみや悲しみがリアリティを伴って伝わってくるのです。

 また、不況の現代と共通点も多く、当時の政府が朝鮮出兵のための軍事費拡大が引き起こす増税等の圧政、野放しにされた高利貸しの存在、一部の金持ちと政府との癒着など、まさに歴史は繰り返すということを感じるのである。違いと言えば、当時は民主主義が未熟な時代であり、現代は情報社会になっていることくらいだ。

 クライマックスとなる農民たちの武装蜂起は、初日の高利貸し業者への直談判(これがさながら『忠臣蔵』の世界なのだ!)、徐々に賛同して一気に増えていく農民たちが圧巻です。そして独立プロであるのに豪華な出演陣。特に杉本哲太にしびれます(これほどかっこいい彼は初めて)。

【2004年5月映画館にて】

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kossy

3.0郡上一揆のあと

2019年4月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館、試写会

泣ける

興奮

また一揆か?と思ったがグレードアップした内容で神社での決起から
飛び出して行く様は人数も凄く(制作費から考えても)多くてちょっとビックリした。

詳しく紐解かれない歴史を映画化した形ではあるが、郡上一揆を観て数年後にこの作品がでたので「似たような…」と思ったがこういった内容の作品はまず製作されない。
普通にメジャーで公開される作品ではない。
小説でヒットしたカッコいい集客が見込めるテロ映画は幾らでも作られるが…。
流行らないこの内容ではあるが熱くるしいくらいの思いは伝わる。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
うにたん♪(何観ても文句書きそうな気分)

4.0隠れた歴史を知りたいなら

2018年3月1日
フィーチャーフォンから投稿

悲しい

興奮

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
守銭奴見習い