劇場公開日 2004年4月17日

「上野樹里最高だった」チルソクの夏 yanpakenさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0上野樹里最高だった

2015年2月18日
PCから投稿

楽しい

単純

最近のテレビでの上野樹里はパッとしないように思うが、デビューの頃はすばらしかった。仲良し女子高生3人組の中でおちょけた役回りだが、主役を食うずば抜けた魅力を感じさせる。天然の魅力というより、器用さや頭の良さが目立つように思う。

ストーリーは真面目そのもの、直球勝負だが、そこがまた上野樹里の魅力を際立たせている。まわりが真面目だから、「私、こんなんでいいですか?」みたいなとまどいが、ストレートに伝わってくる。コミカルな演技も控えめで、そこが女優の真摯な性格を浮き彫りにする。

主役の日本人高校生が韓国人高校生と密会する場面を、上野樹里は仲間の女子高生とこっそりと目撃する。ここがクライマックスのシーンだが、この場面に感激した上野樹里は泣きながら「なごり雪」を歌いながら2人を祝福する。このマンガそのもののシーンも上野樹里のおかげで持ちこたえてしまうのである。

ストーリーをすべて飲み込み、自身の演技で消化してしまう女優であった。今は少し残念だが、今後の展開に期待したい。評価は上野樹里だけに対する評価です。映画はどうっていうことのない普通の映画です。

yanpaken