劇場公開日 2004年3月27日

呪霊 THE MOVIE 黒呪霊のレビュー・感想・評価

全1件を表示

3.0いきなりのタイトル“第十話”!などと言われても困ります。

2019年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 路上でダンスの練習をしている少女たち。何か見たような気がした彼女たち。不気味な音が聞こえてくるけど、その音は『呪怨』のトシオの音じゃないのか・・・などと考えていると、すぐさま“第九話”。この意外な展開が不気味で面白い・・・

 自宅にいた紀子(若槻)はいなくなってしまった仁美が気になり携帯をかける。その着信音が家の中から聞こえる。音を頼りに探すと、バスルームに仁美が凄まじい断末魔の表情で死んでいた・・・そして・・・第八話。

 前田(小倉一郎)がホテルにチェックインする。部屋に入り、娘の紀子に電話する。するとベッドの脇から二人の白い人間が・・・とビックリさせておいて第七話。

 紀子は理恵から電話を受けて彼女の家に向かう。理恵はニュース映像に見入ってしまうが、それは映画館で行方不明の母娘が変死体として発見されたという内容。紀子に相談する理恵だったが、彼女が横にいても幽霊を見てしまう。突如、「帰れ」といわれてトボトボ帰る紀子。

 第六話。美容室の手伝いをしている理恵。彼女が帰ったあと、やすこの母親である美容師は突如髪の毛に襲われる・・・

 こうして『メメント』のように逆回転でエピソードが進んでいくが、感染経路を探っていくような展開で登場人物が変わっていくのでわかりやすい。しかし、この逆回転ムービーの面白さに夢中になるもののストーリーを再構築する楽しみ以外、怖さは徐々に半減していく。やっぱりホラーには向かない構成なのか、ワンパターンだから怖くなくなっていくのか、怖い話の挿入部分が怖くなかったからなのか、最初の第十話がよくわからなかったからなのか、台詞が聞き取りにくかったためなのか、黒い人と言ってるのに白っぽかったからなのか、終わってみるとたいしたことない映画だった・・・でも前作よりは数段上だ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kossy