君が若者なら

劇場公開日:

解説

現代日本の若者が直面する問題とその中でいかに生きようとしているかを描いたドラマ。脚本は「座頭市牢破り」の中島丈博と松本孝二、「血染の代紋」の深作欣二が共同執筆。監督は深作欣二、撮影は江連高元が担当。

1970年製作/90分/日本
原題:Our Dear Buddies
配給:松竹
劇場公開日:1970年5月27日

ストーリー

毎年上京してくる集団就職の若者たち。幼なじみの樋口喜久男と鈴木麻男は九州の炭坑出身。矢部清は佐渡の漁師の息子。吃音の北野竜次は北海道の開拓集落生まれ。井上一郎は川崎の労働者の息子。五人がつとめていた町工場はあっけなくつぶれた。次の職が見つからぬまま彼等はボクサー志望の竜次が初めてリングに上がる日、応援に出かけた。そこで無責任に竜次をヤジるチンピラと大乱闘、留置場にブチこまれた。彼等はそこでトラックを買って、五人が団結して独立することを誓いあった。だが、独立への道はきびしかった。まず清がやくざの盗みを手伝い刑務所入り、一郎はホステスと結婚して脱落した。加えて、竜次は金ほしさからストライキのピケ破りに参加して、警官の警棒で頭を割られ死んだ。絶望して計画をなげだそうとした喜久男と麻男を励ましたのは竜次の姉・秋子だった。やがて二人は頑張りぬいてトラックを手に入れた。そんなある日、入獄中の清の妹ユキ子が上京した。二人とも彼女に惹かれてゆくのを感じた。だが突然、清が脱獄、二人のアパートに逃げこんできて、故郷の海がもう一度だけ見たいと懇願した。麻男は反対する喜久男を押しきって、トラックをスタートさせた。やがて朝の日本海が見えた時、清は息をひきとった。麻男は悲嘆にくれて、車をとばし、崖から転落した。一命をとりとめた麻男は警察に逮捕されるが、ユキ子の愛は本当に兄を理解していた麻男に移っていった。そして喜久男も、麻男もなにもかも失った今こそ、本当の再出発が出来るような気がしていた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5情は感じるが、全体的に暗い映画 → ハッピーエンドではない

2021年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1.喜久男の発言や行動には、同感するし、感情移入できる
2.麻男と清は、決定的な判断ミスがあり、
  その部分は同感出来ないし、感情移入できない
3.若いから過ちを犯しても、将来性は感じるが、
  楽しい未来とか、明るい未来を予感出来ない
4.前田吟は、顔と声ですぐに判った
5.深作監督の映画は、何本か観たが、
  下層労働者の苦労とか、小さな騒動が上手
  逆に、楽しい映画とか、明るい映画は苦手なのかな、と感じた
  若者が主役の映画なのに、少し残念

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KEO
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