劇場公開日 2003年9月27日

「縦ノリロックに青春を捧げた男達」ロッカーズ ROCKERS(2003) としぱぱさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0縦ノリロックに青春を捧げた男達

2015年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

興奮

博多めんたいロックと呼ばれ、人気を博したバンド、
ザ・ロッカーズのサクセスストーリー。
とは言え、冷静に考えるとザ・モッズ、ルースターズ
らと違い、プロとしての活動期間は彼らの曲の
演奏時間と同じく非常に短かった。
九州でリアルな時を過ごした自分にとって
懐かしさと青春時代がオーバーラップする
忘れられない作品でした。
バンドメンバーの谷さんが交通事故で亡くなり
ご存知、陣内孝則がその思い出を風化させないために
作り上げたこの映画はまさしく彼等の青春そのもの。
博多を舞台に繰り広げられる馬鹿馬鹿しい
バンドマン達のロックンロールが繰り広げられる。
陣内孝則が監督しただけあって博多湾も
全員違和感なく聴けたし、映像も良かった。
劇中の音楽はもちろんロッカーズのものだが
短いので有名な彼等の曲が妙に映像とマッチしていて
心をくすぐります。
出演者達も演技力に定評がある面々が
メンバーを演じていて、特に玉木宏のギターは
吹き替えか本人か解らないが素晴らしい。
友情出演者も多数、特にライブハウスの
オーナ役の小泉今日子はボンデージ衣装に
口ピアスです、陣内監督やるなあ。
他にも監督の交際範囲が伺える蒼々たる面々。
もちろん、出たがりの監督自らもちょい役で
出てますよ。

二時間程度の間にバンドの誕生から、
日常、さらにサクセスストーリー、
終焉まで盛り込んだのは大変だ、
だけども、ダレずに最後まで全力疾走。
そんな彼等の生きざまを見落とすな。

としぱぱ