劇場公開日 1986年3月15日

「ドラえもん映画の中では最高傑作」映画ドラえもん のび太と鉄人兵団 2501さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ドラえもん映画の中では最高傑作

2017年12月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

萌える

ドラえもん映画は数多く観てきましたが、本作は最高傑作だと思います。

そんな世界があったら楽しいだろうなという設定と、魅力的な劇場版オリジナルキャラ、緊張感と悲壮感漂う最終決戦と感動的な結末。
あらゆる魅力的な要素が高い次元で詰まっていて、しかもその要素をテンポ良く繰り出すので中だるみが一切ありません。
序盤も結末も合格点なんだけどその間が冗長でだれるんだよなぁ……という映画が少なくないのを鑑みれば、本作は非常に良く出来ています。

まずぐっと来るのが鏡の世界です。
左右反転している以外は現実世界と同じで、人はいないのでどんなに暴れても壊しても無問題。
正にワールドイズマイン状態であり、この世界観に一気に引き込まれます。
そんな世界でガンダムチックな巨大ロボを操ったり、ご近所を気にせずバーベキューをしたり、子供の頃に抱く夢の一つがそこにありました。

次に、謎の美少女リルル。
リルルと静香ちゃんの心の交流とその果てにある結末は今なお色あせることのない感動があります。
今作では一応ロボットが敵ということになってますが、ただ悪いやつを倒してはい終わり、じゃないところが良いんですよね。

そして、個人的に一番好きなのが最終決戦。
最終防衛ラインを護るべく、武器を手に大軍と対峙するいつもの仲間たち。
ドラえもん映画にしては珍しく、本作の最終決戦は戦争ものみたいなんですよね。
私自身そういうのが好きなので本当にわくわくしました。

最後に、エピローグもまた良い。
何のために戦ったのか?
何のための犠牲だったのか?
その答えを示してくれる理想的なエピローグでした。

以上のとおり、本作は竜頭のまま最後まで突っ切った傑作です。
数あるドラえもん映画の中で一本だけ選べと言われれば、迷いなく本作を選びます。

2501