笑う蛙

劇場公開日:

解説

横領罪で逃亡中の夫と、彼を納戸に匿うことになった妻が繰り広げる愛憎を描いた人間喜劇。監督は「ターン」の平山秀幸。藤田宜永の『虜』を基に、「少女 AN ADOLESCENT」の成島出が脚色。撮影を「Laundry」の柴崎幸三が担当している。主演は「東京夜曲」の長塚京三と「うつつ UTUTU」の大塚寧々。第76回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第6位、第57回毎日映画コンクール監督賞、女優主演賞(大塚寧々)受賞、第24回ヨコハマ映画祭第7位、監督賞、主演男優賞(長塚京三)、撮影賞、助演女優賞(大塚寧々)受賞作品。スーパー16ミリからのブローアップ。

2002年製作/97分/日本
配給:オフィス・シロウズ=メディアボックス
劇場公開日:2002年7月6日

ストーリー

亡父の遺した別荘に暮らしている涼子の元に、横領罪で逃亡中の元エリート銀行マンの夫・逸平が逃げ込んで来た。離婚届に判を押すのを条件に、一週間、彼を納戸に匿ってやる涼子。かくして納戸の住人となった逸平は、偶然見つけた節穴から妻の生活を覗き見ることとなる。次から次へ訪れる海千山千の珍客たち。涼子によこしまな想いを寄せる刑事、再婚の相談にやって来る色ボケ義母、欲張りな義姉、逸平の強気な愛人。中でも、涼子の恋人・吉住の存在は彼に複雑な感情を抱かせた。吉住に抱かれる妻の姿を見て欲情する逸平。そんな夫に対し、涼子もわざと嬌声をあげてみせる。だが、そのことで図らずも性=生の悦びを知った彼女は、もう一度やり直したいと言う逸平の申し出を断り、自分らしく生きていく道を選ぶ。そして、涼子に見捨てられた逸平は、数年後、時効を目前に逮捕されるのだった。

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