坂の上のマリア

劇場公開日:

解説

不便ながらも、長年住み慣れた土地から引っ越すことになった老女の心情を描くヒューマン・ドラマ。監督・脚本は「お~い!」の瀬木直貴。撮影を磯貝均が担当している。主演は「執炎」の入江杏子。スーパー16ミリからのブローアップ。

2001年製作/70分/日本
配給:岩波映像
劇場公開日:2001年4月28日

ストーリー

北九州・八幡。皿倉山の中腹、車道から数百メートルの狭い路地と階段を上がった所にひとりで暮らしている78歳のマリアは、無愛想で頑固な老女。いつも憎まれ口をたたいては、周囲を困らせている。ある日、彼女は孫の千里の為に買ったスイカを階段で落とし、転倒して怪我を負ってしまう。この事故をきっかけに、彼女は平坦な新興住宅地に暮らす息子一家の家に引っ越すことになるのだが、引っ越しの日が近づくにつれて、“きつくて不便で、いいところ”で過ごしてきた日々の想い出が彼女の脳裡に蘇る。そして引っ越しの日の朝、愛着のある土地から離れ難くなったマリアは、迎えに来た息子から逃げるように山の畑へ駆け出すのだった。

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