弟切草 OTOGIRISOのレビュー・感想・評価

『狗神』と同時上映の2001年の作品。
同名ホラーゲームが基。

“映画”というのは総合芸術。監督の才、脚本の妙、撮影・美術・音楽・編集などその他の匠の技。
キャストの演技と魅力によって物語を動かし、限られた時間の中で私たちは喜怒哀楽を感じる。

…何なん、これ？

つまらないを通り越して、もはや意味が分からない話。
ゲーム感覚？ POV？
全編デジタル撮影が仇となり、映像もCGもチープ。
これでハイセンス新感覚ホラーを謳ったような、三流監督の下手なオ○ニー映画。
役者たちも揃いも揃って学芸会演技で、唯一マシな点があるとすれば、奥菜恵の美貌とシャワーシーンだけ。
それだけしか見所ないって、ある意味ホラー。
１時間半、地獄のような時間が味わえる。

これが映画だって？
舐めんな！ バカにすんな！

　父親が残酷絵画の巨匠だったなんてことにも驚かず、奈美が双子姉妹だったという事実を知っても驚かず、その妹が弟だったなんてことだけが斬新だった。行方不明者がミイラ化してたという事実も奥行きがなく、結局はゲームクリエイターたちのネタにすぎなかった・・・という話。

　ハンディカメラや監視カメラの組み合わせなんて工夫は良かったし、その監視カメラ映像が随所に1秒程度挿入されるだけでドキっとさせられたけど、後半になると効果が薄れてきた。結局は自己満足の素材。

全編ほぼテレビ風な映像が地味だなと思いました。
最後のイエモンの主題歌だけがこの映画とマッチングしてただけでした。

たまには日本のホラーでも観ようかと観ましたが、一つも怖くないという（笑）
びっくりするほどつまらんとですー

ゲームが好きだったので見てみましたが、原作どうこうというより、映画としてダメな点が際立つ。

B級なCGに加え、それに伴わない奥菜恵の演技。特に「なんか聞こえた…聞こえたよー」の部分w

そして何より怖いシーンが一つもない。怖いシーンがないホラー映画＝OSの入ってないパソコンのようだ。