青空(1929・アメリカ)

解説

フレデリック・ハズリット・ブレナン氏の原作を映画化したものでジョン・ストーン氏が脚色の筆をとり「キット・カーソン」のアルフレッド・ワアカア氏が監督した。主演者は「化物行進曲」のヘレン・トゥウェルヴトゥリーズ嬢と「モダーン三銃士」のフランク・アルバートソン氏でウィリアム・オーランド氏、E・H・カルヴァート氏、ローザ・ゴーア嬢が助演している。カメラは「四人の悪魔」「モダン出世鏡」のL・ウィリアム・オコンネル氏が担当。

1929年製作/アメリカ
原題:Blue Skies

ストーリー

リチャードとドロシーは孤児として幼き時から同じ孤児院に育った。だが彼らを収容している孤児院は訓育厳にすぎ、2人は温かき愛に餓えていた。そこで彼らはお互いに仲よしになりリチャードはドロシーをかばうあまり時として処罰をうけることさえあった。成長するに及び2人の友愛は恋愛に変わって行った。ある日、百万長者が昔赤ん坊時代に別離を悲しんだ我が児をこの孤児院に探しに来た。リチャードは百万長者の昔語りをそばで聞き話の中の紋章のことから探されている人間は自分だと悟ったが、ドロシーを幸福にさせてやりたいばっかりにその紋章のついた自分の産着を彼女のそれとすり替えた。ドロシーは百万長者の愛娘として大邸宅へ連れて帰らせた。そしてリチャードは孤児院を人知れず去った。間もなくリチャードが真の子供であることが判明し、百万長者も大いに驚いたがリチャードの懇願によりドロシーにそれと知らさず共に同家で幸福に暮らした。

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