ろくでなし野郎

劇場公開日:

解説

「俺はトップ屋だ 第二の顔」の星川清司の脚本を、「太平洋のかつぎ屋」の松尾昭典が監督した、二谷英明のアクション・ドラマ。撮影は「早射ち野郎」の山崎善弘。

1961年製作/77分/日本
原題:Good-for-nothing Guy
配給:日活
劇場公開日:1961年5月13日

ストーリー

パルプ工場設立のため土地買収にからむ争いでごった返している町に、自称イタリア帰りの神父佐伯権太郎がやって来た。その時権太郎神父は、町を牛耳っている軍司剛平の息子鉄が井上の一人娘夏枝にからんでいるのを救けた。山猫ホテルにおちついた権太郎は、正体不明の鶴木と黒田マキと知り合いになった。マキは音信不通の兄正一を探しに町にやって来ていた。ところが正一の妻淳子は軍司の情婦になっており正一の生死はわからなかった。権太郎は赤沢大介に呼ばれて来たのだった。鶴木の話によると赤沢は事故でなくなり、彼は生前、製材所を営んでいる大地主井上喜市とコンビを組んでこの町を平和にしようとしていたのだった。その井上も権太郎がついた翌日死体となって発見された。権太郎は赤沢と井上の死がどこかでつながっていると睨んだ。その夜、軍司経営するキャバレー・ボラチョンで権太郎はわざと鉄と大乱闘を起こし留置場に放りこまれた。そこの警官倉本と権太郎は東京からの知りあいであった。倉本の口から赤沢と井上がワルサーP38で殺されていたことを知った。翌日、井上家所有の空地に軍司一派の立入禁止の立札が立てられた。井上を殺す節に拷問で書かせたのだ。権太郎は軍司の部屋に忍びこんでその書類を盗み出してきた。森の中で正一が殺されていた。遊びにいった子供が発見したのだ。やはりワルサーP38を射ちこまれていた。夏枝は父と赤沢の意志をついで教会を建て、この町を浄化してほしいと大金を投げ出した。場所は井上家所有の空地と決まった。これを知った軍司は、権太郎に決闘を申込んで来た。夜のとばりが下りると町は異様な静寂に囲まれた。権太郎を狙って軍司の子分達の拳銃が火をふいた。マキは権太郎をかばって猟銃をぶっ放した。その時、鶴木がワルサーP38を持って現われた。軍司に雇われた殺し屋だったのだ。怒った権太郎はダイナマトをボラチョンに投げこんだ。一味は悉く木ッ葉みじんとなった。権太郎神父は黒い法衣をたくしあげながら、のんびりと町を去って行った。

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