劇場公開日 1991年9月14日

「大友克洋×江口寿史」老人Z オレさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5大友克洋×江口寿史

2016年3月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

高齢化社会における老人介護問題を笑える作風にしながらも技術の進歩により忘れ去られがちな人の温もり的なものを伝えた割と風刺的な面も強い作品。

Z-001号機が暴走するのを止めようと奔走する春子たちや厚生省の寺田たちの様子がすごく面白い。
しかし暴走する理由を知ると少し切ないコンピューターが人格を(しかもおじいちゃんの亡くなった妻ハルの)持って、おじいちゃんの願いを叶えるために疾走する様子は暴走というのは無粋かもしれない。

キャラデザ担当の江口寿史の絵がどストライクすぎてすっごい春子が可愛く見えたさすがKING OF POP笑。

大友克洋のメカデザも秀逸。AKIRAしか見たことないけどなんというか頭の中でしか描けなさそうなよくわからないものを画にするのがすごい上手いと思った。ガラクタを寄せ集めてちゃんと人の形になっているデザインとかよく描けるなと思う。

80分という短い時間の中でキレイにまとまった20年前の良作!バブル時代の雰囲気も楽しめてオススメ!
さらっとZ-001の動力に原子力使っているとか言ってしまうあたりも時代なんだろうなぁ今じゃ絶対ダメだろうに。

オレ