老人Z

劇場公開日:

解説

大友克洋原作・脚本・メカニックデザイン、江口寿史がキャラクターデザインを担当。SFアクション・アニメ。監督はオムニバス・アニメ「ロボット・カーニバル」の一話を担当した北久保弘之。

1991年製作/80分/日本
配給:バビット
劇場公開日:1991年9月14日

ストーリー

寝たきり老人を乗せた自動看護ベッドが、変形しながら勝手に動きだし、軍事用に開発されたロボットとはげしい戦いを繰り広げる。

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映画レビュー

4.0【”亡き妻の意志を持った介護ベッド。”介護問題、人間の尊厳と夫婦愛をコミカルに描いた作品。大友克洋と江口寿のタッグ作なら、そりゃ観るでしょ!】

2024年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

■厚生省が発表した老人介護全自動ベット・Z-001号機のモニターに、晴子が世話していた高沢老人が選ばれる。機械に世話されている彼を痛々しく感じる晴子だが、学校のパソコンを埋めつくす「HARUKO」の文字を発見し、高沢老人の元に急ぐ!

◆感想

・高沢老人を覆いつくす介護用ベッド。彼の自由は失われるが、そこに彼の亡き妻ハルの意志が反映されてメタモルフォーゼしていく様。

・愚かしき男が作った戦闘用ロボが、高沢老人とハルが目指す鎌倉行きを拒もうとするシーンなども実に上手く出来ている。

<看護学生の晴子が世話していた高沢老人を想い、最後まで老人の意志を叶えようと頑張る姿など、ナカナカである。
 今作は、介護問題、人間の尊厳と夫婦愛をコミカルに描いた作品なのである。>

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NOBU

5.0正にバベルの塔だった♥

2023年8月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.5老人介護は真心を持って。

2020年4月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

AKIRAを作った3年後、大友克洋が手掛けた老人介護がテーマのヒューマンSF。

面白い話を考えるなあ。
いわばこれは、シニカルでユーモラスな老人解放運動。

寝たきり老人の最後の夢を叶えるためにボランティア介護を担当していた晴子は、厚労省や国家軍事機密までも巻き込んで鎌倉の海を目指す。
「厚生省を舐めるなよぉ!」と言った寺田にも、
「海へ行くのよぉ!」と言った晴子にも、
あるのは今の世の中には珍しくなった純粋な善。

大友作品特有の“流動的な固体”とでもいうべき作画は健在。これが有機的なロボットの挙動と実にマッチする。
そして細かい書き込みとラフな書き込みの両立がする独特の風合い。
そしてそしてなんと言ってもキャラクターデザインはあの江口寿史。
これ、ほんとに30年前の作品?笑

思い“入れ”のある場所や物を、
鮮明に思い“出す”ことができて初めて、
思い“残し”はなくなるのかもしれない。
だとしたら、老人を大切にするというのは、悔いなく天に送ってやることなのかも。

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753

4.030年前の話だが、今の高齢化社会の事もパソコンの事まで今の話に合っ...

2020年4月4日
iPhoneアプリから投稿

30年前の話だが、今の高齢化社会の事もパソコンの事まで今の話に合っている
こんな福祉用具を取り扱ってみたい(笑)
最期に何をしたいかはみんなあると思う…

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ハイマウKTM
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