老人Z
劇場公開日:1991年9月14日
解説
大友克洋原作・脚本・メカニックデザイン、江口寿史がキャラクターデザインを担当。SFアクション・アニメ。監督はオムニバス・アニメ「ロボット・カーニバル」の一話を担当した北久保弘之。
1991年製作/80分/日本
配給:バビット
劇場公開日:1991年9月14日
ストーリー
寝たきり老人を乗せた自動看護ベッドが、変形しながら勝手に動きだし、軍事用に開発されたロボットとはげしい戦いを繰り広げる。
劇場公開日:1991年9月14日
大友克洋原作・脚本・メカニックデザイン、江口寿史がキャラクターデザインを担当。SFアクション・アニメ。監督はオムニバス・アニメ「ロボット・カーニバル」の一話を担当した北久保弘之。
1991年製作/80分/日本
配給:バビット
劇場公開日:1991年9月14日
寝たきり老人を乗せた自動看護ベッドが、変形しながら勝手に動きだし、軍事用に開発されたロボットとはげしい戦いを繰り広げる。
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2013年3月2日■厚生省が発表した老人介護全自動ベット・Z-001号機のモニターに、晴子が世話していた高沢老人が選ばれる。機械に世話されている彼を痛々しく感じる晴子だが、学校のパソコンを埋めつくす「HARUKO」の文字を発見し、高沢老人の元に急ぐ!
◆感想
・高沢老人を覆いつくす介護用ベッド。彼の自由は失われるが、そこに彼の亡き妻ハルの意志が反映されてメタモルフォーゼしていく様。
・愚かしき男が作った戦闘用ロボが、高沢老人とハルが目指す鎌倉行きを拒もうとするシーンなども実に上手く出来ている。
<看護学生の晴子が世話していた高沢老人を想い、最後まで老人の意志を叶えようと頑張る姿など、ナカナカである。
今作は、介護問題、人間の尊厳と夫婦愛をコミカルに描いた作品なのである。>
現在、三橋晴子さんは53歳の女性なんだよね。ジョナサ○の制服が懐かしい。
厚生省の寺田はご存命なら、75歳から80歳くらいかなぁ。民間の委託会社の長谷川くんは私と同じ66歳だ。さて、コンピュータは古そうに感じるが、第六世代と言っている。つまり、現在のAIは足元に及ばない。また、マン・マシーンインターフェイスの考え方は、現在と同じ。つまり、総じて、30年前に作者が考えた世界感は現在から見ても未来。そして、一番嘆かわしい事は、この時点で、少子高齢化だったと言う事だ。そして、厚生省は厚生労働省に変わり、防衛庁が防衛省になったと言う事だ。つまり、良い悪いは兎も角、平和に暮らそうとする者にとっては、行政が退化していると言う事を記憶しておきたい。2053年も同じ問題で日本は迷走しているのだろうか?
このアニメを見て『馬鹿が戦車でやってくる』と『ハウルの城』を思い出した。
『ガンダム』と言うよりも『パトレイバー』それと『甲殻機動隊』
超元祖は『メアリー・シェリー』の『フランケンシュタイン』だね。
3回目位の鑑賞になる。でも、最後しか覚えていなかった。
『直ぐに、またお会いできますからね♥』
AKIRAを作った3年後、大友克洋が手掛けた老人介護がテーマのヒューマンSF。
面白い話を考えるなあ。
いわばこれは、シニカルでユーモラスな老人解放運動。
寝たきり老人の最後の夢を叶えるためにボランティア介護を担当していた晴子は、厚労省や国家軍事機密までも巻き込んで鎌倉の海を目指す。
「厚生省を舐めるなよぉ!」と言った寺田にも、
「海へ行くのよぉ!」と言った晴子にも、
あるのは今の世の中には珍しくなった純粋な善。
大友作品特有の“流動的な固体”とでもいうべき作画は健在。これが有機的なロボットの挙動と実にマッチする。
そして細かい書き込みとラフな書き込みの両立がする独特の風合い。
そしてそしてなんと言ってもキャラクターデザインはあの江口寿史。
これ、ほんとに30年前の作品?笑
思い“入れ”のある場所や物を、
鮮明に思い“出す”ことができて初めて、
思い“残し”はなくなるのかもしれない。
だとしたら、老人を大切にするというのは、悔いなく天に送ってやることなのかも。
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