略奪愛

劇場公開日:

解説

一途の愛によって狂気に陥っていく女の姿を描く官能ロマン。5年前に京都府下で起きた現実の事件をモデルに「遺産相続」の松田寛夫が脚本を執筆。監督は「螢」の梶間俊一。撮影は「新・極道の妻たち」の木村大作がそれぞれ担当。

1991年製作/日本
配給:東映
劇場公開日:1991年10月10日

ストーリー

意に添わぬ結婚話で母と激しい口論の末、故郷を飛び出した妙子は、高校時代の先輩・由美を頼って上京した。由美の勤める設計事務所でインテリアデザイナーの康夫と知り合った妙子は、康夫が由美の婚約者である事を知りながらも、その愛情を押さえる事が出来なかった。それによって男声で康夫に怪電話をかける妙子。しかしそれを康夫の同僚の山口に目撃されてしまい、その翌日から妙子の消息はプッツリと途絶えてしまう。三年後、由美と共に幸福な家庭を築いた康夫の前に再び妙子が現れ、康夫は以前より数段美しくなった妙子の愛欲の罠にはまっていく。だが、康夫の心中には、いつも由美に対するうしろめたさがあり、日を追って妙子が妻以上に妻らしくふるまおうとする思い込みの激しさに怖さを感じていた。そして、日に日に異常になっていく妙子は、ついに康夫の家庭へと入り込んでいき、由美に自分と康夫との関係を話すのだった。そんな妙子に恐怖を感じる由美。しばらくたって帰宅した康夫は異常な雰囲気を感じ、リビングルームに駆け込んだ。そこには幻想の中で康夫の妻になりきっている妙子の姿があり、浴室には無惨に殺された由美の姿があったのだった。

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