与太郎戦記

劇場公開日:

解説

春風亭柳昇の原作を「夜の歌謡シリーズ 長崎ブルース」の舟橋和郎が脚色し、「昭和おんな仁義」の弓削太郎がメガホンをとった喜劇。撮影はコンビの渡辺公夫。

1969年製作/83分/日本
配給:大映
劇場公開日:1969年7月12日

ストーリー

赤紙片手に越中褌一枚の若者たちが居並んでいる。その中に秋本与太郎という一風変った男がいた。彼は軍医の前に出ると、見せなくてよい時に、やおら越中を外してしまった。師匠の春風亭柳橋は、そんなあわて者の弟子を心配していた。さて、甲種合格、お国のために尽す男となった与太郎ははりきった。ところが、軍隊とは想像以上に大変なところ。起床ラッパから就寝まで苦役の連続だった。さらに夜は寝どこで南京虫の攻撃を受け休まる暇とてなかった。ある日、与太郎は右川中隊長に呼ばれて落語を一席。芸は身を助くである。それからというものいたるところでひっぱりだこ。落語のお蔭で士官に可愛がられ、待望の一等兵に昇進した。昇進と同時に与太郎らは、陸軍火薬工廠に派遣され、民家に合宿することになった。近藤兵長と与太郎が泊った家には美しい娘がいた。与太郎の落語を聞いて屈託なく笑う千恵子は、軍隊生活に咲いた一輪の花である。それからというもの、寝ても覚めても思うは千恵子のことばかり。与太郎は、夢の中で、夜ばいに出掛け、千恵子を抱くのだった。三週間ぶりに中隊に戻った与太郎は意気昂揚、早速初年兵にハッパをかけた。今村二等兵が脱柵したのはそんな頃だった。与太郎は遊廓へ捜索に出かけたが、色気を置きざりにしては帰れない。落語を一席ぶって金にかえたものの准尉殿の帰隊命令が出てせっかくの苦労も水のあわだった。やがて中国大陸の戦地にあらわれた与太郎、補充兵を引連れて連日地雷探しに出掛けた。ところがある日、ゲリラの襲撃に合い、肩に名誉の負傷。ベッドで意識を取房した与太郎は美人看護婦を見て大喜びだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
脚色
舟橋和郎
原作
春風亭柳昇
企画
関幸輔
撮影
渡辺公夫
美術
山口煕
音楽
池野成
録音
三枝康徐
照明
木村辰五郎
編集
糸井敬男
スチル
沓掛恒一
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