劇場公開日 1982年12月18日

「バブル前のバブルな映画」汚れた英雄(1982) Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5バブル前のバブルな映画

2017年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

総合45点 ( ストーリー:50点|キャスト:50点|演出:40点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )

 物語をしっかりと描くのではなく、二輪競技を派手に描くのでもなく、色男がいかに派手で豪華な生活をしているのかをいかに格好良く見せようかと追求しただけの内容。バブル経済の前の作品だが、バブルな雰囲気を早くも感じさせる。場面場面を格好つけて描くことには熱心だが、物語の流れには力を入れていない。このちゃちで浅薄な演技と演出はさっぱり評価できない。若き草刈正雄の色男ぶりだけが見所。
 当時の全日本選手権に出場していた平忠彦が代役で乗るせっかくの二輪競技も、競技自体を迫力のある重要な要素としては捉えていない。誰が何位を走っているのかすらろくにわからない。競技の様子がただ映されるだけで、駆け引きも何もあったものでない。角川春樹は監督をやらないほうが良い。

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Cape God