見たい度推移(赤線は公開日)


戦争花嫁としてアメリカのルイジアナ州バトンルージュに渡った日本人女性ユキエ。それから40年の歳月が流れ、彼女は元空軍パイロットの夫・リチャードとの間に二人の息子をもうけ、愛に満ちた生活を送っていた。ところが、そんなユキエにアルツハイマー病の症状が現れ、彼女は自分の息子の顔すら判別できなくなっていく……。これが監督デビュー作となる松井久子が、芥川賞小説『寂寥郊野』を4年かけて映画化。老いゆく中で不治の病に直面した夫婦の愛を、抑えの効いた演出でじっくり描き切った。現地ロケによるルイジアナの美しい湿地帯の風景がドラマに詩情を吹き込み、ラスト・シーンには名曲『ユー・アー・マイ・サンシャイン』の歌声が切なく響く。倍賞美津子、B・スヴェンソンの名演も忘れがたい。



