やくざ観音・情女仁義

劇場公開日:

解説

青年僧が初めて知った異性が実の異母妹だったことから、悪の道へ進み、血に飢えた狼の如く変身していきながらも妹を追い求めていくさまを描く。脚本は「色道講座 のぞき専科」の田中陽造、監督は「女地獄 森は濡れた」の神代辰巳、撮影は「外人妻」の安藤庄平がそれぞれ担当。

1973年製作/84分/日本
配給:日活
劇場公開日:1973年7月14日

ストーリー

阿弥陀寺の清玄は子供の頃、母親とともに何ものかに川に突き落され、彼だけが救け出され、以来僧として真面目な生活を送っていた。ある日、清玄は、斉田清明の一人娘・美沙子が、藤原銀三一家の子分たちに襲われているのを救った。だが、生来好色な美沙子は、清玄を誘惑した。終って、美沙子が清明の娘と知って驚く。自分の異母妹なのだ。しかし、初めての異性である美沙子は、清玄にとって忘れられなくなってしまう。藤原一家とのことで寺を出ることになった清玄は、清明を尋ねるが、ていよく追い出され、美沙子も彼に会おうとはしなかった。清玄の母は、清明の家の女中だったが、清明が彼女に手をつけたことから、美沙子の母が逆上し、清玄の母を川へ突き落したのだった。やがて、やくざに堕ちた清玄は、ある日、銀三に、清明殺しを依頼される。引き受けた清玄は、酒場へ乗り込み、上機嫌の清明に拳銃を撃ち込む。清玄はその足で、美沙子の元へ行き、驚く彼女を犯した。清玄に抱かれながら、一度は拳銃に手をやった美沙子だったが、燃えあがる欲情の前には、どうすることもできなかった。若衆頭で美沙子と深い仲になっていた中谷は、血まなこになって清玄を探し廻った。一方、銀三もまた清玄の口をふさごうと必死に彼を追った……。

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