まむしの兄弟 お礼参り

劇場公開日:

解説

「懲役太郎 まむしの兄弟」でコンビを組んだ菅原文太・川地民夫の「まむしの兄弟」シリーズ第二作。脚本は「関東兄弟仁義 仁侠」の高田宏治と「喜劇 トルコ風呂王将戦」の鳥居元宏。監督は新人の本田達男。撮影も「関東兄弟仁義 仁侠」の赤塚滋がそれぞれ担当。

1971年製作/89分/日本
配給:東映
劇場公開日:1971年10月1日

ストーリー

州本で一家をかまえる父竹之助が、自分の縄張りにレジャーランドを建設しようとする兵頭組の申しでを断わったために暗殺されたことを知った京一は政と勝の助けを借て脱走を計るが失敗し殺されてしまう。刑期を終えた政と勝はこれが縁で藤島組にワラジをぬぐことになった。早速二人は兵頭が経営するソープランドに殴り込みをかけ意気揚々と引きあげるが、京一の姉あきは、素人衆にまで迷惑をかけたと怒り、二人は仕方なく一家を後にする。しかし、あきに未練のある政は、あきの危機を知ると駆けつけて大暴れするが、そこへ、京一の死に水をとった大阪大同会幹部二階堂が現われ、さしもの兵頭も引きさがるしかなかった。腹のおさまらないのは政で、二階堂に喰ってかかるが、かなう筈もなかった。焦った兵頭は最後の手段としてあきを人質にした上、二階堂を闇討ちにしてしまった。二階堂の死によって大同会の助っ人が州本に向う。助っ人がくるまで兵頭を叩くことが男を売るチャンスとばかりマシンガンで武装した二人が兵頭組に殴り込みをかけた。二人の活躍はめざましく、ついに兵頭を追いつめ、とどめを刺した。夜明けの太陽が海岸を照らし始めた頃、二人は意気揚々と十四回目の懲役に向うのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5益々冴える!菅原文太と川地民夫のコンビ✧︎

2020年5月6日
iPhoneアプリから投稿

まむしの兄弟の2作目!

今回は、とある温泉宿場町街にレジャーランドを建設しようと企むヤクザ企業と、昔からの仕来りを守るヤクザの抗争に巻き込まれる。まむしの兄弟。

お決まりの獄中生活をつとめ終えたゴロ政(菅原文太)は、“不死身の勝”の異名をとる兄弟分の勝次とともに、、、、の前に。前回のラストであれだけヤクザ組員を殺しまくったのに出所できるってとどういうことなんだろうか?っと心の中でツッコミを入れつつ(笑)

服役中の仲間に託された頼みを果たすため、鳥取県は米子の温泉町へとやって来た。一家を構えるムショ仲間のヤクザの親分の娘で姉の力になろうとするも、ここは文太さんっぽいキャラクター(トラック野郎の星桃次郎こと)一目惚れ!

そして、まむしの兄弟の十八番でもある。対立する暴力団相手に大暴れ、するも返り討ちからの復習もことは上手く運ばず、逆に仕来りを守るヤクザの姉さんに迷惑をかけこの町から出てけとお説教を食らう羽目に!

いじけながらも海辺でまむしの兄弟が互いに殴り合うの姿は昔の男同志の喧嘩から友情が芽生えるかのような雰囲気、金に困ればヒモ相手のトルコ嬢に稼がせては日銭を稼ぐクズっぷりはさすが、まむしの兄弟(笑)

そんな最中、金バッチで前作で若頭で殺された安藤昇が再登場!恋敵としてゴロ政の前に立ちはだかりまた一波乱もふた波乱も巻き起こしつつ!フラグをたて殺されてしまう安藤昇!その復習にチンピラやくざの心意気をとことんぶちまける!
まむしのようなしつこさと、天下御免の暴れっぷりの痛快さたるや。川地民夫とのコンビも益々冴え前回以上に人情・笑い・涙の三拍子が揃った作品である。

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赤足
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