劇場公開日 1970年3月21日

「三州峠で何かが起こる。」待ち伏せ みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0三州峠で何かが起こる。

2016年1月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

興奮

かつての日本映画界を代表する大スターたちが集まっての大型娯楽時代劇だったが、「船頭多くして船山に上る」の例えの如く、まとまりに欠ける作品だった。
三船敏郎が演じる名もなき用心棒風の男は、黒澤明監督の『用心棒』の主人公に、性格から姿かたちまでそっくりそのまま。ちなみに音楽はどちらも佐藤勝でした。

また石原裕次郎が演じるチャラい渡世人と、萬屋錦之助が演じるウザい追跡役人は、別に他の役者でもよかったように思う。
三船と裕次郎が殴り合う場面なんて、まるで子供同士の喧嘩じゃないか。しかもあれほど激しく殴り合っていたのに二人ともほとんど無傷!
錦之助が罪人をいたぶる場面もかなりしつこかった。
これら裕次郎と錦之助のムダなシーンを削っていたら、もっとサスペンスフルな人質救出&陰謀粉砕映画になっていたかもしれないのに勿体ない。
主要人物は三船、浅丘ルリ子、勝新太郎の三人だけでも十分。

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みつまる。