魔女卵

劇場公開日:

解説

大阪を舞台に、無名のロックバンドのメンバーに惚れたツッパリ少女が、バンドをメジャーにしようと奔走する姿を描く。脚本は「唐獅子株式会社」の内藤誠、監督は脚本も執筆している「オン・ザ・ロード」の和泉聖治、撮影は「長江」の木村公明がそれぞれ担当。

1984年製作/90分/日本
配給:東映
劇場公開日:1984年5月12日

ストーリー

三上レイは大阪のとある高校に通う十六歳。ようやく期末テストも終り、レイはいつもの喫茶店で仲間の綾と良子と落ち合うと、先輩を訪ねてミナミの街へ出掛けた。そして、その帰りに東京から来た三人連れの男たちにナンパされ、危うくツッコミを喰らうところをサブというバイクに乗った若者に助けられた。サブが別れ際にくれた名刺には「バハマ」という店の名が書いてあった。数日後、三人は「バハマ」に行き、そこでロックバンド・プレゼンスの演奏を聞く。そして、レイはバンドのメンバーのひとり大介にひと目惚れするが、心とは裏腹にアクビをしたり、素気ない態度をとるのだった。そんなレイの態度を見たグルーピーのリリィは、レイに喧嘩を売り、多勢に無勢でレイら三人はやられてしまった。翌日、レイは戦闘服に身を包み、仕返しに「バハマ」に殴り込むが、店のママ・カルメンと、前に助けてくれたサブに仲裁されて、リリィらとの喧嘩はやめ、その日を境に大介たちのけいこ場にも顔を出すようになった。そして、大介に惹かれたのか、ロックの虜になったのか、レイはプレゼンスの押しかけマネージャーとなり、学校をやめ家も出てしまった。シンナーの密売や売春まがいのことをやり、プレゼンスにつぎ込むレイ。そんな彼女の姿を不安に思いながらも何かと世話をやくサブ。レイは家を出てからサブの所にころがり込み、二人は奇妙な共同生活をおくっていた。やがて、プレゼンスのオーディションの時が来た。レイの用意した衣装を身に、大阪のオーディションに合格したプレゼンスは勇躍、東京に出向くが、結果は失敗に終り、挫折を味合うことになる。“セックス・ピストルズ”のシド・ヴィシャスに刺し殺されたナンシー・スパンゲルになるんだ、というレイに意外な展開が待っていた。身も心もささげた大介がこれを機にロックを捨てるというのだ。そして、傷ついたレイの心に追い打ちをかけるかのようにカルメンの自殺の知らせが……。東京からひとり大阪へ帰るレイの心は揺れ動いた。しかし、大阪でサブと再会したレイは、カルメンの跡を継いで「バハマ」をやる決心をするのだった。

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