螢II 赤い傷痕

劇場公開日:

解説

横浜ベイエリアを舞台に、しがないチンピラの恋模様を描いたニュー・アウトロー映画の第二弾。前作「螢」の、主人公・謙次、相棒・秀夫、幸薄いヒロイン・麻子といった役名だけを引き継ぎ、内容はまったく新しいものとなっている。監督は「螢」も担当した「集団左遷」の梶間俊一。撮影は「KAMIKAZE TAXI」の阪本善尚。音楽はロック・バンド、“ムーンライダーズ”のメンバーで「釣りバカ日誌7」のかしぶち哲郎。主演は「トラブルシューター」の的場浩司。共演は、NHKドラマ『春よ、来い!』の魏涼子、「KAMIKAZE TAXI」の高橋和也ほか。

1995年製作/93分/日本
配給:東映ビデオ
劇場公開日:1995年7月15日

ストーリー

横浜ベイエリア。瑞穂組の島田謙次は組長の自殺後に足を洗い、今はチケットショップを経営する西村の元で働いていた。時々来る弁当屋のアルバイト・小夜子は謙次に好意を寄せているが謙次は相手にしない。ある日、大量のデパート商品券を換金にやってきたなじみの女客が、組長の自殺した場所に居合わせた女だったことに謙次は気付いた。観覧車のチケットをサービスで渡した西村と中国語で挨拶を交わす彼女の名は麻子という。謙次と幼なじみで、今はチンピラとなった秀夫は、前から誰とは知らずにいた麻子に目をつけ、仲間の篤や安彦と一緒に襲うが、居合わせた謙次に叩きのめされてしまった。一目惚れしたという秀夫の思いとは別に麻子が気になる謙次は、秀夫と共に彼女の素姓を探る。麻子は新宿に居を構えるチャイニーズ・マフィアのリュウマンに身を寄せ、彼女を気に入ったボスと彼女を疎ましがるボスの情夫マダム・リンとの間で子飼い状態にある、中国残留孤児の女性であった。謙次と秀夫は麻子がいる中国人パブに忍び込むが、たちまちリュウマンと揉め事になって、麻子に助けられ逃げ帰る。数日後、麻子が謙次を訪ね、今の境遇から抜け出すためにはリュウマンの金を奪って外国へ逃げるしかないと訴えた。しかし、謙次はその誘いを断る。秀夫の自分への気持ちを知った麻子は、続いて自分の境遇を秀夫に話した。以前から謙次と自分たちの組を作りたいと思っていた秀夫は、その資金と麻子との一挙両得を狙って、安彦を誘いリュウマン襲撃を計画する。篤はこれを謙次に知らせ、仲間を見捨てられない謙次が新宿へ向かうと、すでに銃撃戦の真っ最中。どうすることもできない謙次はとにかく麻子と金を預かり逃げようとするが、篤は殺され、秀夫と安彦は捕まってしまった。続いて謙次の元にリュウマンのボスから、二人と、金と女との取り引きの連絡が入る。謙次は麻子を逃がして取り引き現場に赴くが、すでに安彦は殺されており、ボスと対決する謙次を庇った秀夫も殺されてしまった。辛うじて逃げ延びた謙次が思い出の観覧車の前で佇んでいると、外国へ逃げ去ったはずの麻子が現われ、謙次への思いを語った。だが観覧車の係員は麻子の手配書を持ったリュウマンの手の者であり、やがて二人に向けられた銃が火を吹くのだった。

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