親分を倒せ(1963)

劇場公開日:

解説

マッギヴァーン原作“名誉なき警官”を「ギャング対Gメン 集団金庫破り」の石井輝男が脚色・監督したギャングもの。撮影は「最後の顔役(1963)」の西川庄衛。

1963年製作/87分/日本
配給:東映
劇場公開日:1963年6月22日

ストーリー

元刑事だったやくざ者吉岡は仲間の金田に呼び出された。バーのマダム殺しの犯人を目撃した吉岡巡査、つまり吉岡の弟を説得して偽の証言をさせるというのである。吉岡は元刑事主任まで勤めた男だが、金の誘惑に負けたいまはギャング仲間の兄貴株として冷酷非情なやり口を売り物にしていた。犯人は仲間の小森といってボスの元代議士柳沢が使っていた殺し屋だ。吉岡巡査はきっぱり兄の頼みを拒絶し、昔の同僚南田刑事も吉岡を罵倒した。これが判ると弟の身に危険が及ぶと感じた吉岡は、弟の恋人でクラブの歌手路子の力で気持を変えさせようとした。しかし、数年前迄はギャングの情婦だったが、いまは更生して弟を心から愛している路子は承諾しなかった。この上はボスに逆っても弟を守り抜こうと決意した吉岡は、一味に挑戦状を叩きつけた。小森が逮捕された。しかし同時に、弟は深夜の路上、路子の眼前で射殺された。犯人は殺し屋風の黒シャツの男だったという。復讐を誓う吉岡に路子は「殺されたのはあなたのせいだわ!」と絶叫した。復讐を誓う吉岡は昔なじみの記者を訪ね、柳沢、金田、小森の三人が十年前に起った銀行襲撃事件の主犯だったことを知った。柳沢の用心棒を締めあげた吉岡は弟殺しの犯人が潜むホテルへ車を飛ばした。吉岡の強烈なブローに殺し屋は床にくずれ落ちたが、ホテルの前では柳沢一味の銃口が待ち受けていた。駆けつけた南田刑事の応援を得て吉岡の拳銃が火を吹いた。凄絶な拳銃戦の果てに柳沢がふっ飛び、逃走する金田も警官隊に逮捕された。だが、吉岡も深手を負った。救急車のサイレンが近づく中で路子にわびながら、吉岡は息絶えた。

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