ぼくらの七日間戦争のレビュー・感想・評価
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う~ん、あったな、こんな時期(;一_一)
懐かしい映画、何気に記憶違い。
全員で校舎に立て篭もって、大人と闘うんじゃなかったっけ? 一部しかあっていませんでした。(^_~;
今では、極端に描いたと思われちゃうような校則違反の取り締まり。
否否、かなり甘く描いていますよ。現実はもっとすごかった。「うなじに髪がかかったら縛りなさい」と言われて、まじめに先生の前でやっても、ふたつに分けても縛るには髪が短くて縛れない。そうしたら「3つでも、4つにでも分けて縛りなさい」だって。どんなファッションじゃ?今ならかえって前衛的なデザインになりそうだ。
だから、登場人物の髪型がありえなくて。男子のほとんどは、問答無用に学校で教師に丸刈りにされるような髪型ばっかり。女子も「しばれ~っ!!」て言われるよね。絶対。
映画としては、立て篭もる中学生、一人一人の背景とか性格とか、なおざり。
校則や「勉強しなさい」しか言わない大人の価値観を問答無用に押し付けられるっていうのはわかるけど、何故あのメンバーが?立て篭もり?事情は一部の生徒のさわりだけしか触れない。
とにかく、どんちゃん騒ぎ。バブルだったなあ。如何にもあの頃のアイドルを元に行動や表情を作っているのでリアリティがなく、今見ると笑える。もっと一人一人を丁寧に描いたら見応えあるものになったろうに。
大人目線では、「こら、火気厳禁の場所で火使うな、引火するだろ」とか、そんなところに入ったら有毒ガスが充満しているかもしれないやん(最近工事で死人出ているニュースありますよね)とか、「ふざけるなあ。死んだらどうするんだぁ!」「安全確保第一!!」って、叱りたくなるけど、
子ども目線ではとにかく痛快。こんなのやってみたかったトリック満載。
もう、「映画の世界」ってことで楽しめばいいのでしょう。
なんかなあ、大人の描き方も雑ですね。
味方のふりしている英語教師も、先に書いたように「立て篭もる場所選べっ!やること選べっ!」って点では、まったく根拠なく「あの子たちなら大丈夫」って、無責任極まりなし。繰り返すけど、引火して爆発したらどうするんじゃ。
暴力教師はね。暴力は容認できないけど、今の教師であそこまで子どもに彼らなりに向き合う教員どのくらいいるんだろう。モンスターペアレントが怖くて、見ぬふりする教員やおもねる教員。どっちが本当に子どもの為になるんだろう。
最近も、教員と親と協力して子どもを育てることが難しくなってしまいましたが、この頃からなのね。親は忙しくて、学校と塾に子どもを押しつけていれば、教育した気になるってか?教員は親のせいにしていればいいってか?
なんて、この映画を観るといろいろと考えちゃうぅ。
けれど、そんなこと考えずに、スカッとしたい時に観る映画。日本の子どもによる『エクスペンダブルズ』。
映画の出来だけ見ると評価もっと低くしたいけど、一度くらいは話のタネに観ておいていいんじゃなかろうかと思います。
他のレビューでも書かれておりますが、宮沢りえさんが輝いています。
原作未読。アニメ・舞台等未鑑賞。
内容が無い
体罰に反抗して無断で何日も休んで学校側をやっつける話。昔の宮沢りえの発音はふわふわしてて聞き取りにくい。いつから大女優になれたのか不思議。角川って戦車とか好きだよね。しかし昔は体罰酷いの当たり前だったな。
思いっ切りがいいバカ映画
基本的にはバカ映画ですが、「これをやりたい」という思いっ切りがいいので観てて心地良くなれますね。
終盤の仕掛けなんて、一晩の内に準備する時間どこにあったんだよって話なんですが、最近の映画もやるならここまでやっちゃえばと思います。
ロケ地は千葉
NHK BSプレミアムにて。
昔、青山でドラマ撮影中の、15才頃の宮沢りえを見かけたことがある。ひざ下が長く顔が小さく、超かわいかった。その頃の輝くりえちゃんが見られた。10人同じ年頃の子たちがいるが、やはり光り方が違う。1人だけスポットライト当たっているみたい。
内容はおそろしく軽い。いくらなんでもうまく行きすぎやろ! 劇中の小室哲哉の挿入歌がまた軽さを増長させる。全てうまくいった子どもが最後にのたまう。次は国会議事堂…テロリストかっ!
一番前のめりになった瞬間は、千葉県警のパトカーを見た時(笑)。千葉っぽいなぁと画面見て思っていたら、やっぱりー。館山はいいところdeath🎵
足場の組み方分かってるのなぜ。 戦車も操縦できちゃってるし。 戦車...
足場の組み方分かってるのなぜ。
戦車も操縦できちゃってるし。
戦車が置いてある時点でエキサイティングなのに操縦までしちゃうなんてクレイジー。
鉄の網で簡単に捕獲されてしまう警察達の無能っぷり。
そのタイヤはボディビルレベルだよって巨大なタイヤ誰が運んだ。
昭和ならではのはちゃめちゃ設定のオンパレード。
真面目なのかふざけてるのかよく分からない作品だった。
宮沢りえが広瀬すずに激似でびびった。
しかもちょっと乳でかいしえろい。
そこだけが唯一の見どころだったな〜。
ということで星1はおまけ。
団塊世代の裏切りへの糾弾、そして氷河期世代
主人公達は中学一年生
13歳だから、1975年生まれになる
つまり団塊ジュニアだ
彼らの両親、中学校の先生は団塊世代なのだ
そして彼等の大学卒業は1997年ということでもある
つまり彼らは氷河期世代そのものなのだ
本作は彼ら氷河期世代とはどういう世代なのかを真っ正面から捉えた初めての映画だろう
その意味で家族ゲーム、台風クラブの延長線上につらなる作品といえよう
本作はその世代の関係性を中心に据えて、団塊世代の裏切を糾弾し、その子供達の世代が踏みつけにされている構造を鮮明に描いている
いつの時代も若者達は大人どもに反抗するものだ
秘密基地のような所に集まって騒いで憂さを発散したくなるものだ
団塊世代もそうであったではないか
分からず屋の大人達に反抗して若者の主張を爆発させていたのは、両親であり、先生達の世代だったはずだ
本作の子供達が扮装して見せたような全共闘の学生運動とは詰まるところそれではなかったのか?
ロックやファッションの若者文化で大人達の眉をひそめさせていたのは団塊世代だったのではないのか?
その彼ら団塊世代が大人になった時、自分達の若いときに照らし合わせて若者に理解があったのか?
その答えは本作の通りだ
彼らがやられた以上の若さへの無理解と弾圧をしているのだ
若い英語の女性教師は団塊世代より下の世代だ
彼女は子供達の若さへの理解と信頼と共感をみせてくれる
本当なら団塊世代がそうなるはずではなかったのか?
だからクライマックスの花火を見上げて、先生達は茫然としているのだ
俺達が若い時にしていたこととどこが違っているのかと気がついているのだ
だからこそ子供達が同じことをするのが腹立たしかったのだ
子供達が篭城した工場は、東大安田講堂事件とどこが違うというのか
だから大地康雄が工場に乗り込む時、彼は背広姿では無く、ナチスドイツの軍服と鉄兜をして登場するのだ
学生運動の闘志だった人間が今は若者達を弾圧するファシストになり果てているという事だ
団塊世代の若者への裏切りだ
本作はそれを徹底的に糾弾している
それがテーマなのだ
さらに校長と教頭、そしてホームレスの男は50歳台
つまり60年安保の全学連世代だ
だが校長と教頭は、体制側の中核になり果てているのだ
校長は刃向かう子供達に遂には殺せ!とまで叫ぶ
60年安保では自衛隊の治安出動を思い止まったのは体制側なのに、この校長は反体制派は殺せと主張する人間になり果てているのだ
ホームレスの男は、社会からドロップアウトした人間だ
世の中のことから全て無責任に傍観してるだけの無意味な存在なのだ
あきらかに武力闘争を放棄した共産党を揶揄した人物設定だ
60年安保闘争の時の共産党の態度を象徴している
だから戦車が登場するのだ
戦車の登場は必然性のあることなのだ
本気で体制を変える気が合ったなら、これくらいやってみせろという皮肉だ
このようにインチキな大人達
自分達が若者の時には大人の作った体制に激しく反抗してみせたはずの二つの世代の大人達に、本作の子供達は裏切られているのだ
全く反吐が出るような構造だ
本作はだから氷河期世代の運命を予言している
本作公開の2年後、兵庫県の高校で校門圧死事件が起きる
本作の冒頭で宮崎りえの演じるヒロインがすり抜ける校門
あれに女子高生が挟まれて頭蓋骨を砕かれて死んだのだ
つまり本作の内容は事実を伝えているということだ
子供達は団塊世代から殺されているのだ
そして本作の9年後、子供達は大学を卒業する
バブル崩壊の真っ只中の就職氷河期だった
彼らの多くは、非正規労働者となり貧困なまま中年となり初老を迎えようとしているのだ
正規労働者であってもワーキングプアの多くは結婚すら出来ない
子供も持つこともできない世代なのだ
そのような社会制度は全て団塊の世代が作り出したものだ
彼らは自分達の子供達の世代を犠牲に差し出したのだ
何の為に?
自分達団塊世代の既得権を守る為にだ
本作で描かれたように、彼らは子供達の為だと言いつつ、自分達の保身だけしか頭にないのだ
本作に描かれたようにして氷河期世代は団塊世代から虐げられる世代になったのだ
だからこそラストシーンは、次は国会議事堂だ!という台詞で終わるのだ
踏みつけにされる運命の氷河期世代に対する、監督のせめてもの助言だろう
子供達自身が団塊世代が作り出したこの体制の構造をひっくり返せということなのだ
7日間戦争
単に劇中で7日間経過していたのかも知れない
1967年の第三次中東戦争、通称6日間戦争との類似を意識せざるを得ないが関係はなさそうだ
それより神様が7日間かけて世界を作ったことに掛けてあるのかも知れない
氷河期世代が、自分達の為に新しく世界を作りなさいとうメッセージだと思う
最近、アニメでリメイクされたと知った
どのようなメッセージがあるのか見てみたいと思った
懐かしい
娘が最近のアニメ化された映画を見て、良かったと言って帰ってきた。
調べてみたら宮沢りえが当時の役で声の出演してるって。
懐かしく思い再観。
で、
今観てみたら大問題の学校だ。
言葉の暴力、怒鳴る、殴る、体罰のオンパレード。
しかも最近家庭での食事抜きも体罰になるっていうから、あのスーパーの息子君の家も世間から叩かれるな。
「帰ってこないと晩飯抜きだよ!」
てなここ30年の世間の価値観の移り変わりなどを感じましたとさ。
絵空事映画なので堅く考えずに
1988年宮沢りえ主演。ずっと以前に見たはずだがほとんど覚えてなかった。
学校の校則にうんざりした中学生たちが立てこもり・・・という内容。
前半のわかり易く早い展開はいいと思ったが中盤以降ちょっとダレる。終盤の盛り上げ方は悪くない。それにしても教師や自衛隊とも対峙してしまうという反体制な話なんだが、そこは80年代で実にポップ感溢れた作り。ライトで爽やかだ。
教師陣(大地康雄・佐野史郎・倉田保昭など)のわかりやすい悪役も悪くない。立てこもった中学生が掲げた旗に「馬耳東風」ってあるのが良いなぁ。
あと宮沢りえの可愛さ。まだ演技素人レベルだがその初々しさを確認するという見方もできます。ノースリーブ姿とか超絶的な可愛さだ。
レベルの低い昔の映画
アニメ化されると聞いて原作も読んで30年前の本作も見てみたが、当時原作を読んでこの映画を見た人はガッカリしただろうなあ。原作は中学生が知力を尽くして大人の不正を糺す物語なのに、映画の方は大人を糺すどころか暴力を使って機動隊と戦い、挙げ句の果てに教師は過剰暴力を振るうというとんでもない映画である、これでは大人どもに何のダメージも与えていない、いくら当時の日本映画のレベルが低かったと言ってこんな映画よく公開したもんだ。今回のアニメ化はもう少しマシであることを期待したい、いま日本文化の才能は大部分アニメ界に集中していることを信じよう。
昔の映画なのに現代的というか
ブラック校則、体罰など、間違った学校の管理教育が子供たちの行動の背景にあるわけだけど、30年前に問題視されていたことが現代でも引き継がれていることに、複雑な気持ちになってしまった。
みんな昔は子供だったのに、大人になるとなぜ子供の気持ちを忘れてしまうのか。
永遠の課題。
BS-TBS録画鑑賞。 「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」が大好...
BS-TBS録画鑑賞。
「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」が大好きなので、似たタイトルの本作、前から見たかった。
何これ?さすがに昔でもこんな学校ないわ。生徒たちの反乱はいいのだが、なんで戦車があるの?あまりに無理なことのオンパレード。極め付けはラストの◯◯大会。誰がいつ仕込んだ?バカにしてんの?(笑)
宮沢りえデビュー作という価値のみ。ひとり光ってますね。彼女以外は今どこで何してる?芸能界も厳しい世界ですね。
12月、アニメ新作があるんですね。どうなんでしょう。本作見る限りあまり見る意欲が湧きません。
しょーもない教師
はちゃめちゃな内容で、何でそうなるのという場面満載だったが、ストーリー自体は一貫しててわくわくしながら見れた。
出てくる教師がしょーもない。佐野史郎の演じたしょーもなさが、この時代なのかなあ。
遠い記憶だけど今でも忘れられない
歳の離れた兄の影響でなんとなく観ただけのはずなのに、20年以上経った今でもめちゃくちゃ脳裏に焼き付いている作品。
中学入学時、「オンザ眉毛」とか言われるのかな…と過剰に心配した記憶がある(笑)
映画の影響で原作を読む、という経験もこの作品が初めてで、映画と全然違ってて、「この子が好きなのはこの子のはずなのに!!」と衝撃を受けた。
「エレーナ、お願い」
「玉ねぎを切るときは、半身になる」
「もっと、大人になったらね」
「電源切ってるので、なに言ってるか分からないんです」
…色んなセリフを、みずみずしいまま今も覚えています。
作品がどうのじゃなくて(このアプリでそれじゃダメですよねすいません…)、『映画』という世界の「初体験」って感じの、大切な作品です。
あとTM NETWORKの主題歌が秀逸。
校則を盾にして細かく厳しい教師陣もひどいし、母親たちのしつけが悪...
校則を盾にして細かく厳しい教師陣もひどいし、母親たちのしつけが悪いとも言える。なんと言っても中一の生徒も遊びたいだけの集団心理といった、ひどい人間だらけだ。かつて『どぶ川学級』という映画もあったが、楽しいはずの集団逃避も何日も続くと飽きてしまうというテーマが懐かしい。
80年代というと、校内暴力が大流行し、不良と呼ばれた若者たちは右翼化傾向にあった時代だ。世の中の不満と言っても、身の回りの単純なことばかり。言ってみれば、単なる“わがまま”という簡単な構図だ。これというのもバブルを迎える前の、何をやっても上手くいく時代を象徴していたのでしょう。教育問題を全面に押し出しながらも、社会に対する安心感が溢れていて、かなり脳天気としか言いようが無い。ラストに花火のファンタジーでスッキリさせるなんて手法は、それまでの教育に対するテーマを水に流してしまうといった一種の“逃げ”の手法ですな。
こうして批判的に書いてはみたものの、バブル当時に観ていればこんな発想すら生まれずに単純に楽しめる映画だったのだ(と思う)。
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