ペエスケ ガタピシ物語

劇場公開日:

解説

どこといって取り柄もない雑種犬ガタピシと落ちこぼれサラリーマンのペエスケ一家の庶民的な生活をユーモラスに描く。園山俊二原作の四コマ漫画「ペエスケ」の映画化で、脚本は「この愛の物語」のつかこうへいが執筆。監督は「ファイナル・ファイト 最後の一撃」の後藤秀司、撮影は「押忍!!空手部」の村野信明がそれぞれ担当。

1990年製作/103分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1990年5月12日

ストーリー

平野平助は白星印商事に勤めているサラリーマンで、みんなは彼のことを“ペエスケ”と呼んでいた。ペエスケは妻ヒロ子、息子平太、そして愛犬ガタピシの四人(?)家族だったが、子供と犬はダメというアパートの大家は、そんなペエスケ一家にあまりいい顔をしなかった。ある日、信用金庫に入った強盗をつかまえた平太とガタピシは一躍街の英雄になるが、丁度その時、ペエスケの転勤で一家は田舎の海辺沿いの街に引っ越した。工場を建てるためにこの街の地上げをやることになったペエスケだったが、美しい海の自然のある街を子供たちのために残したいと思った彼は社長に訴えようとするが、会社が送り込んできたヤクザにやられてしまう。そんな時、前の街で見かけた「クジラショー」の人達と仲良くなった平太とガタピシは、昔の捕鯨船の船長に男の掟というものを教わるが、病気だった船長は鯨を思い続けながらも死んでしまう。そんなある日鯨が湾の中に迷い込んで浅瀬で身動きとれずにいた。苦しそうに暴れまくっている鯨をみたペエスケは、カナヅチであるにも関らず、我を忘れて海に飛び込んだ。ヒロ子や平太、ガタピシが見守る中、鯨を助けるペエスケの姿を見た社長は、彼の人柄に感動し、美しい自然を守るために地上げをやめ、工場建設も中止する。こうして平和が再び訪れた海辺の町を後にして、ペエスケ一家は街に戻っていくのだった。

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