兵隊やくざ殴り込み

劇場公開日:

解説

有馬頼義の原作「貴三郎一代」を「てなもんや幽霊道中」の笠原良三と、新人東条正年が共同で脚色、「ひき裂かれた盛装」の田中徳三が監督した“兵隊やくざ”シリーズ第七作目。撮影は、「古都憂愁 姉いもうと」の武田千吉郎。

1967年製作/89分/日本
原題:The Hoodlum Flag Bearer
配給:大映
劇場公開日:1967年9月15日

ストーリー

激戦の度を増す大陸の最前線で、友情から堅く結ばれた有田上等兵と無鉄砲で女好きの大宮一等兵の二人は、悪徳上官に盾ついて過酷な制裁を受けながらも、その正義一徹ぶりに上官をけむたがらせていた。二人はそんな中で連隊旗手の香月少尉の毅然とした態度に好感を持った。香月も軍旗祭の相撲大会で赤池曹長によって不利な判定を受けた大宮を助けるなど、何かと二人の味方になるのだった。ある日、大宮と有田は女郎屋でインテリ娼婦さつきの口から赤池や影沼少佐の一派が女郎屋で私腹を肥やしていることを知ったが、有田が暗号教育の名目で転属を命ぜられ、大宮一人ではその調査は出来なかった。そんなとき大宮は、稼ぎが悪いと赤池にヤキを入れられているさつきを助けたことから上官暴行罪で営倉にぶち込まれてしまった。しかも、上官影沼の女明美といい仲になって重営倉に移される有様。そんなうちに香月の尽力で有田が原隊に復帰してきた。有田は事情を知り、軍の機密を握る暗号兵の特権を利用して、影沼一派が二重帳簿で軍票をごまかしていることをつきとめた。それをネタに影沼一派を脅した有田は大宮を営倉から救い出したのである。やがて、戦況が逼迫し、香月隊は全滅した。香月は軍旗の奪還を大宮に託して息をひきとった。大宮は巧みな変装とクソ度胸で敵陣に潜入し、無事軍旗を奪還するという大殊勲をたてて戻ってきたが、彼を迎えた有田は、戦争が終ったことを告げた。それを聞いた大宮は有田と共に副官室に乗り込み、逃げ仕度に懸命な影沼たちに痛快な鉄拳制裁を加えると、軍にサヨナラして大陸の彼方に駆け去って行った。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

0.5大宮キサブロウが一人で侵略行為を繰り返す。本来の日本映画の戦争解釈...

2022年9月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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マサシ

2.5敗けていたという話

2021年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

二人は軍旗に命をかける将校(細川俊之)が気に入り、奪われて死んでいった将校の仇をとり奪還する。
軍旗はボロボロ、しかも戦争はすでに終わっていたと言う皮肉が効いている。

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いやよセブン

2.5シリーズ中ではいまいち

2019年12月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

細川俊之若いなぁくらいの感想しかない。軍旗にこだわったせいか、途中で田村高廣が転任するせいか、シリーズ中ではあまりおもしろい話の展開ではなかった。

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さすまー
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