フレンチドレッシング(1998)

劇場公開日:

解説

いじめられっ子と教師と女の子の奇妙な共同生活を、現代的なリアルさで描いた一編。監督はPFF出身の斎藤久志。やまだないとの原作コミックを斎藤自身が脚色。撮影は「リング」の林淳一郎。主演は本作が映画デビューとなったモデルの櫻田宗久。98ロッテルダム国際映画祭招待作品、第10回東京国際映画祭正式出品、98モントリオール国際映画祭正式出品作品。

1998年製作/100分/日本
配給:大映
劇場公開日:1998年7月25日

ストーリー

生まれつき突発的に眠ってしまう病を持つ17歳の高校生、岸田真弓は毎日級友からいじめを受けている。ある日思いつめた岸田は自殺しようと屋上の柵を乗り越える。そこをたまたま居合わせた教師の村井が岸田を引き留め、その場で岸田を後ろから犯してしまう。村井は「悔しくて、もう死ねないだろう」と去っていった。村井への復讐を企む岸田は、村井から奥さんを殺して庭に埋めた話を聞き、真に受けて庭を掘りかえす。そんな岸田の行動に興味を持った同級生のマリィは、ふたりの関係に入り込み、やがて村井をパパと呼ぶようになる。そこから三人は、学校にも行かず、村井の家で奇妙な共同生活を始めた。ときどき三人は揉めることもあったが、ほとんどは穏やかな毎日だった。そんな夏のある日、村井の作った改造拳銃を持って、三人は車で海へ出掛けた。途中、コンビニに寄ったマリィをふたりは置き去りにした。やがてふたりを乗せた車はひと気のない海辺に着いた。岸田はひとりで海に入り、泳いだ。

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