不連続殺人事件

劇場公開日:

解説

坂口安吾の原作の推理小説を映画化。山奥の別荘に集まった、二十九人の男女がくりひろげるサスペンス・ミステリーを描く。脚本は「国際線スチュワーデス 官能飛行」の大和屋竺と「嗚呼!! 花の応援団 役者やのォー」の田中陽造と曽根中生、荒井晴彦の四人共同、監督は「嗚呼!! 花の応援団 役者やのォー」の曽根中生、撮影は「レイプ25時 暴姦」の森勝がそれぞれ担当。

1977年製作/140分/日本
配給:ATG
劇場公開日:1977年3月12日

ストーリー

昭和二十二年夏、敗戦による混乱のおさまらぬ時に流行作家の望月王仁は、N県きっての財閥・歌川多門の豪邸で殺された。その時、多門の家には二十九人に及ぶ男女がいた。兇器の短刃からは、二人の女の指紋が発見され、もう一人の女のものと思われる小さな鈴が、害者のベットの下から発見。女中も含めた、二十九人の内、十人は、多門の息子の一馬によって招待された人々で、戦争中の数年間、歌川家に疎開していた人々であった。そして、そこでは一般の人々の想像を絶するような、男女の淫乱な生活が繰りひろげられていたのである。そして、それにも輪をかけてひどいのが、歌川家の複雑な血縁関係であった。その日の午後、望月王仁の屍体は、解剖のために県立病院へ送られた。そして、その夜、珠緒とセムシの詩人・内海明、千草と次々に殺されるのであった。一週間後の八月二十六日、第五・第六の殺人が行われた。加代子がコーヒーにまぜられていた毒物で、多門がプリンの中へ混入されていたモルヒネで殺害され、同時に異なる場所で殺人が起きた。警察も何んの手がかりもなく、確証も見い出せなかった。そして、これは犯人が自分を見分けることのできないようにとしくんだ、不連続殺人事件であることに気づく。第六の殺人から十日目の九月三日、不連続殺人の不連続たる一石が投じられた。女流作家の宇津木秋子が殺されたのである。さらに、六日後の九月十日、明方四時、あやか夫人と一馬が青酸カリによって死亡。事件は海けそめる空にそむいて、再び不明の闇に落ちた。そして、「九月十日・宿命の日」という一枚の貼紙がその闇より不吉に浮び上った。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0原作は挑戦的なミステリーらしいが、

2018年6月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

難しい

物語に起伏がないので殺人シーンも盛り上がらず。警察居るのに第二、三の殺人が起きちゃうのはどうなの?カメラが全体ショットが多くて沢山の登場人物のキャラが伝わらない。二時間過ぎてから探偵の伏線回収解決編。犯人は一馬の妻あやかと土居ピカ一。んで演技的にも脱ぎっぷりが良い夏純子と下手ながらクセのある内田裕也の二人のが残った。人が大勢いる前で簡単に服毒自殺させちゃうのは、なんというかいかにもな作劇。

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mimiccu

4.0作者からの挑戦状

2014年7月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

難しい

原作の小説は、連載中に犯人当ての懸賞が行われており、この映画もその挑戦状としての役割を十分果たしている。
きっと映画としては駄目な部分も多いのだろうが、推理物が大好きな自分としては楽しめた。
犯人が明かされる前に犯人を言い当てるのが大好きな方にオススメです。

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佐ぶ
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