富士山頂(1970)

劇場公開日:

解説

新田次郎の同名小説(文芸春秋社刊)を「風林火山」の国弘威雄が脚色し、「闇を裂く一発」の村野鐵太郎がメガホンをとった人生もの。撮影は「栄光への5000キロ」の金宇満司が担当。

1970年製作/125分/日本
配給:日活
劇場公開日:1970年2月28日

ストーリー

三七七四メートルの富士山頂。ここにレーダーを設置できれば、南方八百キロメートルに近づいた台風をキャッチできる。気象庁側器課長の葛木は台風の被害を少しでも減らすべく、富士山レーダーとりつけに情熱を燃していた。大蔵省へ歩を運ぶこと三年、葛木の夢は実を結ぶこととなった。三菱電機技術部員、梅原もまた技術者の立場から富士山レーダーに情熱をかけ、大成建設の伊石とともに山頂の気圧や地盤について調査していた。建設予算二億四千万円、三菱電機、大成建設による工事が始った。霧の晴れ間を縫って朝吉の率いる荷馬車隊が登って行く。七合八勺までくると荷物は馬から強力にかわって運ばれる。そんな中で辰吉はブルドーザーを運転した。これは馬にのみ頼ってきた朝吉親分を驚かせた。零下三十度、風速は常に二十メートル。酷寒、低気圧の中で梅原らの難作業は続いた。直径九メートル、重量五百キロのドームを基礎台にはめこむ作業は技術陣を緊張させた。人々が固唾をのんで見守る中を加田が操縦するヘリコプターがゆっくり下降、ドームは土台と完全に結合した。壮挙は終った。大自然と闘って据えつけられた気象用レーダーは今、台風の砦となって活動している。

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