昼下りの情事 古都曼陀羅

劇場公開日:

解説

老画家が年頃になった養女を見合いさせては彼女を抱き、次第に欲情の淵に落ち込んでいく。脚本は「(秘)大奥外伝 尼寺淫の門」の中島丈博、監督は「妻三人 狂乱の夜」の小沼勝、撮影は「江戸小町 淫の宴」の前田米造がそれぞれ担当。

1973年製作/68分/日本
配給:日活
劇場公開日:1973年4月4日

ストーリー

京都の銀行に就職した黒木峰雄は、ある日、部長の樋口から見合いをすすめられた。峰雄には東京に、若林千沙子という恋人がいるのだが、部長夫人・けい子への義理だてから、応じることにした。見合いの相手は、日本画家・富岡幻舟の養女・みな子だった。彼女も、けい子と、幻舟の愛人・可奈江の顔をたてるだけの軽い気持ちでやって来たのだった。だが、見合いの席上、峰雄はみな子の不思議な魅力に心を惹かれた。数日後、峰雄はみな子と二人だけで会った。みな子に誘われて小料理屋に入った峰雄は、みな子をいきなり抱きすくめた。彼女は抵抗するまでもなく、彼のなすがままに身をまかせた。彼女は処女ではなかったが、黒木にとって、どうでもよいことだった。そこの女将の知らせで黒木とみな子が関係したことを知った幻舟は、みな子が帰宅するやいなや、彼女の若い肉体を貪るように愛撫した。彼は祇園の茶屋の養女だったみな子を譲り受けて養育していたが、彼女が高校生の時、ボーイ・フレンドがいるのを知り、異常な程の嫉妬心にかられ、強引に関係を結んで以来、養父と娘の仲ではなくなっていたのである。数日後峰雄は、みな子と幻舟の関係を知ったが、そんなことにはおかまいなく、正式にみな子との結婚を申入れ、幻舟を驚かせた。その頃、京から千沙子が黒木の独身寮を訪れた……。

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