ひめゆりの塔(1995)のレビュー・感想・評価

ひめゆりの塔(1995)

劇場公開日 1995年5月27日
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すべての人の心にひめゆりの花を

太平洋戦争末期の沖縄で、看護要員として従軍した女学生たち“ひめゆり学徒隊”の悲劇。
日本の戦争の歴史に語り継がれ、何度も映像化。
本作は4度目の映画化。1995年、戦後50年記念作品。後藤久美子、酒井美紀らが若い、若い!
古くは今井正監督&水木洋子脚本作が有名だが、こちらは実在の人物をモデルとし、史実に忠実に描いた一作。

先日見た『激動の昭和史 沖縄決戦』と被ってる点もあるが、こちらはあくまで民間人視点で、より戦争の不条理さや恐ろしさが描かれている。
彼女たちがいかにして最前線へ駆り出されるに至ったかを丹念に描写。
勝手に従軍させられ、勝手に追い払われ、民間人であるのにたったの一人も軍から護衛として就かず、地獄のような戦火の中を逃げ惑う。
序盤はちょっとお利口さんな作りかなと思ったが、次第に真に迫ってくる。(戦火の森の中を逃げてるのに、皆顔が汚れてないのは何とかして欲しかったが…)
遠くから、近場から、あちこちで砲撃、爆音、被弾…。その光景は壮絶。
何故彼女たちがこんな恐怖を身を持って体験しなければならない?
戦争の一番の被害者は巻き込まれた民間人。それをひしひしと訴える。

日本軍の非道さもゾッとする。
沖縄の老人の「日本軍が我々を守ってくれると信じていたが、間違っていた」という台詞がそれを痛烈に表していた。
散り散りになり、ひめゆり学徒隊の命運も分かれた。
絶望し集団で自決、逃げ込んだ洞窟内にガスが充満し窒息死…。
投降した一行、足を負傷し一人身動き出来ない者…辛うじて命は助かるが、米軍に助けられたというのが何とも皮肉。

逃げて逃げて、まだ戦火が迫ってない地で一時の休息。
名曲『花』が流れる中、川で水浴びをして遊ぶひめゆりの花々たちの笑顔が忘れられない。

近大
近大さん / 2017年12月5日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  泣ける 悲しい 怖い
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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昭和20年の沖縄戦を再現した群像劇 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

出演 沢口靖子、永島敏行、後藤久美子、中江有里、早勢美里、大森嘉之、本田博太郎、石橋蓮司。戦争ものではあるが、陸軍野戦病院が主な舞台で、女性ばかりの新人看護師たちの過酷な運命を描く。後半の防空壕の中の生活はたいへんなものであったろう。物資は不足し、食料はなく、川の水を汲みに行って銃撃を受けて負傷するというひどい環境だ。しかし、中でもさらにひどい思いをしているのは、病人や負傷者になった傷ついた兵士たちである。戦争が進むにつれ、この世の地獄になってゆく様子がかなり痛々しい。

師範学校の女生徒たちを引率する男性教師目線で物語は進行するが、基本は無力だ。ほんとうの主役は高校を卒業したばかりの少女たちである。

学徒動員で駆り出された若き兵士がいて、看護師の卵たちがいる。

日本は、原爆を二発落とされただけでなく、各地に市街地空襲も受けているし、戦後すぐは無条件降伏ということで食料不足など悲惨な目に遭っている敗戦国なのだということをつねに忘れないようにしなければと思う。と、同時に、中国などに対しては、加害者でもあったという事実がある。

平成になってからのリメイク版だが、現在から20年以上前に製作された当時の熱は画面から失われていない。やや、役者の汚しなど綺麗すぎるきらいもあるように思えるが、兵士の役者が汚水に顔を突っ込んだり、汚れにまみれた包帯をしているなど、部分部分では、かなり頑張っている情景が思い浮かびます。

akkie246
akkie246さん / 2017年9月7日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:VOD
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デテコーイのトラウマ

小学生の頃に親が見せてくれました。
非常に怖いです。いまだにトラウマですが、皆が刻んでおくべきトラウマだと思います。それでも経験の恐怖には1ミリも及ばない。

自分とあまり歳の変わらない少女達が、理不尽な戦争に巻き込まれても、素直に、お国のために、励ましあって陸軍病院でせっせと尽くしている様子を見て、祖父母の世代の子供達の従順さと、声を出せなくする戦争の恐ろしさを強烈に感じました。

友達が目の前で撃たれたり、川のお水でやっとお風呂に入れたり、気がふれてしまって爆撃を花火綺麗と表現する子、見捨てるしかない病床の友達や兵隊さん。先生達も精神的に限界だっただろうと思います。捕虜になる寸前で、自害を選ぶ先生、降参して命を選ぶ先生。言葉に詰まる映像も、伝わってくる心情も辛いです。

敵国に殺されるくらいなら自害を取るのが正しいと考えざるを得ない教育。国をあげて命を軽視するなんて2度と繰り返してはいけないと思います。

MAPLE
MAPLEさん / 2015年9月9日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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