800 TWO LAP RUNNERS

劇場公開日:

解説

800メートル(TWO LAP)走に挑む高校生ランナー達が織り成す恋と友情のドラマ。川島誠の同名小説(マガジンハウス・刊)を原作に、「夢魔」の廣木隆一が監督し、新人俳優たちが競演する。脚本は加藤正人、撮影はオムニバス「サザンウィンズ」の1篇「トウキョウ・ゲーム」の栢野直樹が担当。94年度キネマ旬報日本映画ベストテン第7位、同読者選出日本映画ベストテン第10位。

1994年製作/110分/日本
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド
劇場公開日:1994年7月9日

ストーリー

ヤクザの息子でナンパな中沢龍二は陸上部に入るはめになり、自己流の走りで800メートル走の代表選手に。一方同じ800を走る進学校の広瀬健治は、彼を慕う妹・奈央をよそに頭の中は陸上のことだらけだが、足の不自由な少女・杏子が元恋人の相原から聞いたと近づいてくる。相原は自殺した陸上部員で、健治と同性愛の関係にあった。龍二はハードルの選手で県大会一のマドンナ・伊田翔子に一目惚れしアプローチをかける。一方健治と杏子の仲は急接近していくが、肝心のところで健治は彼女を抱けない。海にでも行かないかという龍二の翔子への誘いから、5人全員揃っての賑やかな小旅行となった。各々の思惑を抱えながらも愉快なひとときが過ぎる。ある日翔子は健治を誘い2人はセックスをする。それをきっかけに健治は杏子との関係を取り戻す。一方奈央は龍二を誘惑するが、健治に似ている彼女を龍二は抱かなかった。また今度は杏子の方で健治から離れていき、翔子は健治と寝たことを龍二に告げる。各々の行き場を失いながら、逆にふっきれたかのような健治と龍二。2人のランナーは、秋の新人戦決勝でお互いかつてないほど燃えながら走る、走る。そしてほぼ同時にゴールをきった。息をきらしながら勝利を確かめるように電光掲示板を眺める2人―-。

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