裸の大将放浪記

劇場公開日:

解説

放浪の天才画家、山下清の生涯を描く。山下清の原作「裸の大将放浪記」の映画化で脚本・監督は「ヒロシマのたたかい はだしのゲン PART3」の山田典吾、撮影は「遠い明日」の原一民がそれぞれ担当。

1981年製作/117分/日本
配給:その他
劇場公開日:1981年7月21日

ストーリー

父親のいない清は知恵おくれの子で、家は貧しく、小学校ではいじめられてばかりいた。「もっと強くなっておくれ」と母の言葉に発奮した清は、いじめっ子たちをやっつけ、危険な不良児童として、教護施設、八幡学園に入れられた。そこで、清は貼絵でその才能を発揮、やがて安井曽太郎画伯、式馬隆三郎先生に認められることになった。清はきめられた生活に飽き、放浪の旅に出る。十八歳だった。「ボ、ぼくは頭は悪いし、体は弱い。しかし、一所懸命働きますから、使って下さい」と湯川家の下働きとなる。子供たちにバカにされ一年が過ぎると、また清は旅に出た。兵隊検査も我れ関せず、山の見える鉄道線路を、背にリュック、下駄ばきスタイルの清が行く。駅の待合室を仮の宿にユウユウ自適ののんびり暮しだ。その頃、清の作品がアメリカの雑誌「ライフ」に注目され、新聞は日本のゴッホはどこにと書きたてた。鹿児島で発見された清は、以来、日本中に名を知られ、過密なスケジュールに追われる身となった。「山下清」展は全国各地で開催され、自分と同じ知恵おくれの児童に絵を教えた。清、四十九歳のとき、高血圧で倒れた。病状は少し回復したが、数日後、再び倒れ、そのまま永眠するのだった。清の遺体に取りすがる母は泣いた。「清、お前はお母さんの誇りだったんだよ……」山下清は天国への放浪の旅に立ったのだ。山下清は今もなお生きている。多くの人々の心の中に……。

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スタッフ・キャスト

監督
監修
式場俊三
脚本
山田典吾
原作
山下清
製作
山田典吾
プロデューサー
山田火砂子
宮川孝至
撮影
原一民
美術
木村威夫
丸山裕司
装飾
安田彰一
音楽
渋谷毅
主題歌
小坂忠
録音
飛田喜美雄
照明
高島利雄
編集
沼崎梅子
吉田栄子
作詞
山田典吾
作曲
渋谷毅
助監督
須藤公三
スチール
金子哲也
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映画レビュー

3.5映画でも魅力的人物。

2019年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

映画版の方が遊びが少ない印象でテイストが若干落ち着いている感じ。おそらく事実に基づいている部分がそう感じさせるのでしょう。それに比べればテレビ版はファンタジーなのかもしれません。でも、テイストの違いはあれど、山下清というキャラクターは魅力的です。

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ピニョン
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