白馬童子 南蛮寺の決斗

劇場公開日:

解説

巖竜司の原作を、村松道平・高田宏治が脚色、「風小僧 風雲虹ヶ谷」のコンビ仲木睦が監督し、森常次が撮影した娯楽時代劇。(二部作)

1960年製作/日本
配給:第二東映
劇場公開日:1960年3月29日

ストーリー

南蛮寺の決斗 浪人葵太郎が礫の忠助と小猿のモン太夫を連れ、長崎に着いた時、連続殺人事件が起った。名物諏訪神社の祭礼の雑踏の中をオランダの新任のカピタン、コープスの着任祝賀行列が通っていた時、新カピタンを偽者よばわりした男がたちまち南蛮風の小柄をうたれて倒れたのだ。そばに黒い蜘蛛が一匹うごいていた。翌日、貿易商の長崎屋が同様な殺され方をした。同時に家は火を放たれ、家族は全滅した。玄海屋だけが顔一面の火傷で助かった。錨屋、肥前屋もやられた。犯人の黒蜘蛛党を追う太郎、忠助と天草屋手代小助を、太陽の子という白覆面の白馬童子が助けた。一味の首領・黒蜘蛛王は海賊の荒波雲右衛門で、妖術をもって白馬童子にいどむが破邪の剣日輪丸にはかなわなかった。コープスが長崎奉行の公金全額の引渡しを要求してきた。太郎はその邸に忍び、コープスが雲右衛門と同一人物であることを発見した。本当のコープスは南の島に閉じこめられている。玄海屋は一味と通じ、仲間の貿易商を殺していたのだ。事件の鍵を握った瞬間、太郎は落し穴におちた。 南蛮寺の決斗・完結篇 葵太郎はワナを抜け、脱出した。彼のもとには、最初に殺された男の娘・夕香里、玄海屋の娘雪江とその弟竹介などが集っていた。玄海屋は火傷以来人が変わり、雪江をコープスに嫁がせようとした。冷い父に耐えかね、姉弟は家を飛び出たのだ。コープスは先手をうって奉行所の金蔵を襲い、長崎の各所に火薬を埋め、奉行を脅して、逃亡のための千石船を取ろうとした。白馬童子が現れ、その本性をバクロし、奉行を救った。逃げる敵を追って本拠南蛮寺に潜入し、火薬引火の銅線を奉行方へ合図の狼火に結びかえた。雲右衛門がスイッチを入れたとたん、狼火はあがり、捕方が乱入した。玄海屋は欲深い雲右衛門に殺されたが、その顔の火傷の包帯の下から現れたのは長崎屋だった。童子と雲右衛門の一騎打ちは、むろん前者の勝だった。--太郎らは夕香、小助を連れ、新天地めざして旅立った。

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