見たい度推移(赤線は公開日)


群馬県・桐生市。今、街はあの人気番組“のど自慢”がやって来るとあって沸き返っていた。そんなところに帰郷したのが売れない演歌歌手・赤城麗子。落ちていた予選出場ハガキを手に入れた彼女は、一度は大勢のお客の前で歌ってみたいと願い、予選に出場する。そして、何をやってもうまくいかず、3人の娘と妻を抱えながら現在は焼き鳥チェーン店の研修を受けている荒木圭介。不倫の恋をしている姉を心の中で応援し続けている高校生、高橋里香。この3人を中心に“のど自慢”に出場する人間たちの悲喜こもごものドラマを、井筒和幸は丹念に描写。抑えた演出によってしみじみと心に染み込む人間賛歌に仕上げている。また、出場者が歌う歌の選曲もすばらしく、特に自閉症気味の孫を預かる耕太郎老人に扮した北村和夫の『上を向いて歩こう』が胸を打つ。歌謡ヒット・パレードに託した群像ドラマ。



