日本一短い「母」への手紙
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日本一短い「母」への手紙

劇場公開日

解説

福井県丸岡町が町起こしのために募集した“一筆啓上”から生まれたベストセラー『日本一短い「母」への手紙』の映画化。単行本に収録された230通の中から、「あの人と幸せでしょうか、お母さん。父さんは無口を通し逝きました」という短い手紙をモチーフに、オリジナル・ストーリーで脚本化したのは伊藤亮二と澤井信一郎。監督は「わが愛の譜 滝廉太郎物語」の澤井信一郎。主演は「江戸城大乱」の十朱幸代。共演はほかに「螢II 赤い傷痕」の裕木奈江、「汚い奴」の原田龍二ほか。

ストーリー

長野の装飾デザイン会社で働く前原真紀とその弟で大学生の宏は、建設会社で働く父・道夫のもとで、母が18年前に去ってから三人で暮らしてきた。母の多恵は18年前に家族を捨てて別の男のもとへ走ったのだ。父はその後も恨み言ひとつ口に出さずにいたが、母に対してどんな気持ちを抱いているのか、真紀はそんな思いにとらわれていた。そんな折り、父が心臓発作で急死してしまう。父の四十九日の報せを作りながら、いつしか真紀はワープロに向かって自分の気持ちを打ち込んでいた。「あの人と幸せでしょうか、お母さん。父さんは無口を通し逝きました」というたった二行の短いフレーズに母への思いを込めて。偶然、この文章に気づいた宏は、真紀に内緒で“日本一短い「母」への手紙”コンテストに、それを応募してみることを思いついた。真紀の文章は秀作に選ばれ、それをきっかけに宏は別れた母を探し始める。ついに探し当てた母・多恵は、銀座でクラブのママをしていた。宏は不思議なほど18年の空白を感じていなかった。多恵と宏は、母と息子として水入らずの時を過ごしたのである。そんなある日、東京での宏の様子を見に松本からやって来た真紀が、宏のアパートで多恵と鉢合わせしてしまった。真紀は驚きと怒りで多恵をひどくなじる。18年前に家族を捨てたことに対する憎しみの言葉を浴びせられ、多恵には返す言葉もなかった。宏は多恵に一緒に暮らそうと提案するが、多恵はそれを断り、シンガポールで独り出直す決心を固めた。そんな矢先、宏が交通事故に遭って入院した。事故の知らせを聞いた真紀は、会社の上司でもある坂田とともに上京する。その病院で真紀と多恵は再び出会うが、二人は言い争うしかできない。幸い宏は大事に至らず、多恵は黙って夜の病院から去っていこうとしていた。頑なだった真紀は好意を抱いている坂田に諭され、その言葉でようやく素直になる。真紀は多恵を追いかけて、「私、ずっとお母さんが欲しかった」と18年の思いのたけをぶつけると、泣きながらきつく抱き合うのだった。その翌日、シンガポールへ向かう多恵を乗せた飛行機は、晴れわたる青空の中に静かに溶けていった。...

スタッフ

監督
脚色
伊藤亮二
澤井信一郎
原作
丸岡町文化振興事業団
企画
坂上順
プロデューサー
小島吉弘
進藤淳一
浅附明子
撮影
木村大作
美術
桑名忠之
音楽
坂田晃一
山口百恵
録音
柿沼紀彦
照明
篠崎豊治
編集
西東清明
助監督
香月秀之
スクリプター
小山三樹子
スチール
加藤光男

キャスト

作品データ

製作年 1995年
製作国 日本
配給 東映

提供:株式会社キネマ旬報社

受賞歴

第19回 日本アカデミー賞(1996年)

ノミネート
主演女優賞 十朱幸代
新人俳優賞 原田龍二

映画レビュー

平均評価
2.5 2.5 (全1件)
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