劇場公開日 1961年1月15日

「これは衝撃的名作。 高峰秀子、圧巻の演技です。なんて素晴らしい女優...」名もなく貧しく美しく はむひろみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0これは衝撃的名作。 高峰秀子、圧巻の演技です。なんて素晴らしい女優...

2016年8月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

これは衝撃的名作。
高峰秀子、圧巻の演技です。なんて素晴らしい女優さんなんだ!これ見るだけで価値あり。
聾唖者が貧しさや子育て、その他いくつもの試練を乗り越え、幸せな家庭を実感していく様を描く。その象徴、息子の卒業式は名作二十四の瞳を彷彿とさせる。

そして衝撃の結末。これは綺麗事ばかりが跋扈している現代では絶対に作り得ないだろう。事実、海外向けは別バージョンとなっているようだ。

「世間の人は私達に同情はしてくれても理解してはくれません」
「正直に言うと本当はお父さんやお母さんが聾唖者でなかったらもっと良かったと思います」
衝撃発言が多々出てきます。正直なんだと思います。
繰り返します。今ではあり得ぬ作品です。今作を見て、上っ面や綺麗事ではなく、正直にそして真剣に物事を考えられる自分でありたいと強く思いました。

はむひろみ