どてらい男

劇場公開日:

解説

大阪の問屋町を舞台に、古参丁椎の仕打ちにも音を上げず商いの力をつけていく男を描いた根性喜劇。原作は花登筐の同名小説。脚本は「超能力だよ全員集合!!」の田坂啓、監督は「ユートピア」の古沢憲吾、撮影は「喜劇 だましの仁義」の逢沢譲がそれぞれ担当。

1975年製作/87分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1975年2月1日

ストーリー

昭和十年、大阪の鉄と機械工具の問屋町にある前戸商店に、福井の在から二人の少年、山下猛造と尾坂幸夫が丁稚として入って来た。翌朝から一番番頭の竹田や古参丁稚にいじめられる猛造と尾坂。さらに商品は全て英語で書かれてあるために中学を出ていない二人は何かと馬鹿にされるのだった。その中で、店の一人娘弥生だけがやさしく、猛造は秘かに想いを寄せていた。やがて猛造と尾坂は弥生に英語を教えてもらい、彼女の助言で夜学にも通えるようになった。ある日、猛造は夜学の同級生芋井に連れられて待合いに行った。芸者糸路は猛造の顔を見て、死んだ弟を思いだすのだった。弥生の父・文治が死に、文治の弟・文夫が店を継ぐことになった。ところが文夫は、竹田が他の店から引き抜かれそうになったので、弥生との結婚を約束してしまった。悩む弥生のために猛造は、むこう三ヵ月の間、竹田とセールス合戦して、自分が勝ったら破談にしてくれ、と文夫に申し出た。弥生が肺浸潤で入院した。セールスの経験の全くない猛造は、約束の日が近づくにつれ、あせりだした。そんな時、立売堀界隈で将軍の異名を持つ老人、大石善兵衛と知り合い、セールスの教えを請うた。そして、約束の期限には見事、竹田を追い抜くことができた。だが、病床で喜んでくれた弥生は、喀血して帰らぬ人となってしまった。……

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5男気あふれる猛やん

2023年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

西郷輝彦扮する福井の16歳山下猛造が汚いなりで採用された前戸商店にやって来た。最初から店の主人にどてらい男と言わしめた。店では猛と呼ばれた。

昔、テレビドラマとしてどてらい男を見ていた覚えがあるので見直してみた。西郷輝彦が如何に若いとはいえ16歳はちとえらいわね。でも最初から飛ばしていたが、横文字が読めないとかハンデを小柳ルミ子扮するお嬢さんの弥生に教えてもらった。なかなか猛やんは男気あってスカッとするね。

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重

3.0原作は花登筐

2022年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

昭和十年、大阪の問屋町に、福井から尋常小学校しか出ていない、若者(西郷輝彦)が丁稚としてやってくる。
意地悪な先輩が多い中、店の一人娘(小柳ルミ子)は親切に面倒を見てくれた。
娘は好きでもない男と結婚させられそうになり、主人公は恩返しのつもりで大勝負に出る。
花登筐らしい上方の人情噺。

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