童謡物語

劇場公開日:

解説

花を求めて九州から北海道へと日本を旅する養蜂一家の生活と人々とのふれあいを描く。吉村昭の小説『蜜蜂乱舞』の映画化で、脚本は「潮騒(1985)」の剣持亘が執筆。監督は「次郎物語(1987)」の森川時久、撮影は「嵐が丘」の林淳一郎がそれぞれ担当。

1988年製作/97分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1988年7月16日

ストーリー

養蜂業を営む有島俊一は妻の弘子、長男の覚、弟子の小林清治と共に毎年九州から北海道まで旅をしていた。春、信州。覚は村の分教場の5年に転入した。転校生に冷たい地元の子供達の中で、山内由子だけは親切にしてくれた。彼女は父が蒸発して母が働きに出ているので、祖母と二人暮らしだった。覚と由子は幼いながらお互いに好意を抱くようになった。有島はレンゲ畑を借りていたが、自然破壊が進むなか数日後にはまた移動しなければならなかった。リンゴ園での蜜の採取の帰り、有島のトラックは溝にはまって動かなくなった。早く移動しなければ太陽の熱で巣箱の蜂を蒸し殺してしまう。その時通りかかった工事現場の主任がブルトーザーで、トラックを動かしてくれた。五月晴れのある日、有島のハチ屋仲間だった鶴田忠雄が訪ねてきた。彼はハチ屋をやめて妻子を残したまま女と蒸発。あげくの果てにその女を殺してしまったと告白。有島は「自首したい」という鶴田の言葉を聞き、弘子と警察署の前まで付き添ってやるのだった。やがて、由子は家庭の事情でこの土地を去らなくてはならなくなった。覚は思いを童謡に託し由子を見送るのだった。

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