東京市街戦

劇場公開日:

解説

文芸春秋所載の戸川幸夫原作「東京市街戦」を、「波止場の鷹」のコンビの小川英が脚色し、西村昭五郎が監督したアクションもの。撮影は「対決(1967)」の萩原憲治。

1967年製作/89分/日本
原題:The Aftermath of War
配給:日活
劇場公開日:1967年11月18日

ストーリー

終戦直後の東京は外国人の横暴になすがままだった。今日も青竜会の李らにもてあそばれた挙句、ひとりの夜の女トキ子が殺された。ある日、青竜会に対抗するテキ屋の平松組に、飛行服姿の青年がトキ子の消息を尋ねて現われた。この青年はトキ子の死を知ると、トキ子が面倒を見ていた孤児のサブとユカリの住むボロバスの中に暮すようになった。いつか人々はこの青年を、トキ子が死に際に叫んだ健太郎に違いないと思い、そう呼ぶようになった。一方、平松組はマーケットを建て、青竜会の暴力から日本人の商人を守ろうとしていたが、青竜会の会長崔の横車に乱闘騒ぎを招いた。この時、健太郎はブルドーザーを駆使して崔一派を退けたのだった。そんな健太郎を、平松の娘あやは頼もしげに見つめていた。ところがそのあと、平松が青竜会の殺し屋に殺され、組の者はすっかり浮足だった。健太郎は皆を静め、平松の遺言通りマーケット建設に全力をあげるようさとした。やがて、マーケットは完成した。人々の顔に笑顔が戻り、明るく商売を始めるようになるのを見た健太郎は、あやにこの土地を去ると告げた。そして自分は健太郎ではなく、その友人なのだと語った。しかし、それまでおとなしくしていた崔一派はマーケットを再び襲い、火を放った。拳銃を乱射して日本人に襲いかかる崔たちを見た健太郎は、どこに隠していたのか軽機関銃を持ち出すと、次々と青竜会の面々を倒していった。やがて外国人は倒れ、マーケットには再び平和が訪れたが、健太郎の姿はなかった。ただあるのは群衆の圧倒的な生活力だけだった。

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