劇場公開日 1972年3月11日

天使の恍惚のレビュー・感想・評価

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1.0「革命派」の本性

2024年4月3日
PCから投稿

社会改良をうたう「革命派」が、フタを開けてみれば要するに女を消耗品としか扱わず、女の側も男の論理を内面化してチョロくやらせてやる…バカでだらしないだけのくせにもっともらしいことを言いたがる、そういう当時の「革命派」の実体をよく切り取っている。その意味では貴重な映画。

しかしまあセックスシーンの撮り方がどれもこれも下手だねえ。唯一ちょっと良かったのは、男女が背中合わせに座り込んでそれぞれ自慰をするシーンを俯瞰でおさえているショット。これも別に映画史に残るとかいうもんではないけれど。それ以外は退屈なだけ。模型を使った爆破シーンに至っては、あまりにチャチで思わず笑ってしまった。

脚本は足立正生だけど、彼に映画の才能など片鱗もなかったことがこの作品を見るとよくわかる。

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milou