見たい度推移(赤線は公開日)


「日本黒社会・LEY LINES」における“静”とは好対照を見せる、三池崇史ならではの“動”の演出が縦横無尽に疾走する一大傑作。Vシネマ界の両横綱、哀川翔と竹内力の初顔合わせという話題さえもかすんでしまう怒涛の映像世界を構築している。新宿署のはぐれ刑事、城島は歌舞伎町路地裏の中華料理店でチャイニーズ・マフィアと日本ヤクザの激突に遭遇。捜査を開始すると、仲間を率いて銀行を襲撃している中国残留孤児三世、本上龍一の存在が浮かび上がってくる。大物二人の対決という古色蒼然とした図式を極限まで押し進めることによって生まれた問答無用のラスト・シーン。誰もが言葉を失うに違いない結末は掟破りと呼ばれかねないものだが、そこに至る時空の変容、変質は緻密な編集によってしっかり計算されている。図太さと精妙さを兼ね備えた破格の構成に加え、非情なバイオレンス・シーンなど、三池は活劇の新たな地平を完全に切り開いたといえるだろう。





